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DJI Pocket 3
映画制作をしていると、「今すぐ撮りたい」 と思う瞬間が多々ある。ドキュメンタリーの撮影でも、プロモーション動画でも、「この瞬間を逃したくない」と思う場面に遭遇する。しかし、大掛かりなカメラセットを用意するのは時間と労力がかかるし、機材のセッティングが間に合わないこともある。
そんなときに活躍するのが小型の高性能カメラだ。特に、手軽に持ち運べて、映画制作にも使えるクオリティの映像が撮れるカメラは重宝する。そこで今回は、DJI Pocket 3 をレビューし、映画制作にどのように活かせるかを考察する。
DJI Pocket 3 の基本スペック
DJI Pocket 3 は、手のひらサイズながら3軸ジンバルを搭載した小型カメラで、ブレのない滑らかな映像を撮影できる。特に以下のスペックが魅力的だ。
- センサーサイズ:1インチCMOSセンサー
- 解像度:最大4K/120fps
- 手ブレ補正:3軸メカニカルジンバル
- 画角:20mm相当(FOV 93°)
- カラープロファイル:D-Log M(10bit対応)
- バッテリー持続時間:約166分(1080p/24fps撮影時)
- 内蔵マイク:ステレオマイク(外部マイク対応)
- ディスプレイ:回転式2インチタッチスクリーン
- その他の機能:アクティブトラック(被写体追従)、HDR動画、タイムラプス、スローモーション
→ 要するに、「手軽に映画レベルの映像が撮れる小型カメラ」 というわけだ。
映画制作におけるDJI Pocket 3の活用ポイント
1. 機動力抜群!どこでも持ち運べる
映画の現場では、カメラの設置や調整に時間がかかることが多い。しかし、DJI Pocket 3なら、ポケットから取り出してすぐに撮影ができる。特に以下のような場面で活躍する。
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ロケハン時の映像記録
- 「この場所でどんなアングルが取れるか?」を即座に確認できる。
- ジンバル付きなので、移動しながらでもブレない映像を撮影できる。
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ドキュメンタリーやメイキング映像の撮影
- 映画の舞台裏をリアルに記録するのに最適。
- インタビューや舞台裏の雰囲気を、手軽にシネマティックに撮影できる。
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ゲリラ撮影にも最適
- 小型なので目立ちにくく、街中での撮影もしやすい。
- 一眼レフやシネマカメラでは厳しい「スピーディな撮影」に強い。
2. 1インチセンサーで映画クオリティの映像
一般的なアクションカムやスマホカメラとは異なり、DJI Pocket 3 は 1インチセンサーを搭載している。これにより、以下のようなメリットがある。
✅ 暗所に強い
→ 夜のシーンや室内撮影でもノイズが少ない。
→ スマホよりもダイナミックレンジが広く、白飛び・黒潰れしにくい。
✅ シネマティックな画作りが可能
→ 10bit D-Log M に対応し、カラーグレーディングで映画のような映像表現ができる。
→ 色の深みや階調がしっかりと表現できるので、ポストプロダクションでの編集の幅が広がる。
3. 3軸ジンバルでスムーズなカメラワーク
映画制作において、「ブレない映像」 は非常に重要だ。**DJI Pocket 3の最大の強みは、3軸メカニカルジンバルを搭載していること。**これにより、以下のような撮影が可能になる。
🎥 ウォーキングショット
→ 手持ちで歩きながら撮影しても、スタビライザー並みに滑らか。
🎥 POVショット(主観視点)
→ 俳優の目線で移動する映像が撮れる。
→ 手ブレが抑えられるため、視点移動の演出にも使いやすい。
🎥 スローモーション撮影(4K/120fps)
→ スタイリッシュな演出を加えられる。
→ アクションシーンのスロー表現も美しく撮影可能。
4. 映画制作向けの音声収録
映像だけでなく、音のクオリティも映画制作では重要だ。DJI Pocket 3 は以下のような機能で、映像と同時に高品質な音声収録ができる。
🎙 内蔵ステレオマイクが優秀
→ 環境音をナチュラルに拾えるので、Vlogや簡単なインタビューにも対応できる。
🎙 外部マイク接続が可能
→ プロ仕様のワイヤレスマイクを使えば、映画レベルの音声収録も可能。
🎙 風切り音の低減機能付き
→ 屋外撮影でもクリアな音声を収録できる。
映画制作での活用アイデア
DJI Pocket 3 を映画制作に取り入れるなら、以下のような使い方が考えられる。
✔ サブカメラとして活用
→ メインカメラでは撮れない角度のカットを追加し、映像のバリエーションを増やす。
→ 車内や狭いスペースの撮影でも活躍する。
✔ 短編映画や縦型動画の撮影
→ SNS向けの映像作品やプロモーションビデオの撮影に最適。
→ ジンバル機能を活かして、短時間でスタイリッシュな映像が撮れる。
✔ Vlogや映画制作の舞台裏を記録
→ クラウドファンディング用のPR動画を撮影するのにも向いている。
→ 監督やスタッフのインタビュー映像も、手軽に高品質で収録できる。
結論:映画制作にDJI Pocket 3は使えるのか?
✅ 結論:映画制作のサブ機として非常に優秀!
DJI Pocket 3 は、機動力・画質・手ブレ補正のすべてが高水準で、映画制作のサポートツールとして非常に役立つ。特に、「手軽にシネマティックな映像を撮りたい」「ゲリラ撮影やロケハンでも使える機材が欲しい」と考えているなら、間違いなく導入の価値がある。
メインカメラの補助として、または小規模な映像制作のメインカメラとして、DJI Pocket 3 を活用してみてはいかがだろうか?