【コラム】熱海新聞に2020年1月から全6回でコラム掲載

2020年1月から、毎週第4日曜日の熱海新聞1面で「伊豆路」のコラムを担当することになりました。2020年6月までの6回掲載予定です。「伊豆路」は、熱海新聞のほかに伊豆新聞、伊豆日日新聞にも同時掲載されます。

掲載させていただきましたものを、こちらのブログでも紹介させていただきます。

第1回「熱海怪獣映画祭」

 「熱海を怪獣の聖地に」熱海怪獣映画祭は、昨年11月に第2回を開催し、多くの怪獣ファンが熱海に来ていただきました。発端は、17年に市民有志が集まって企画がスタート。スナックの店主と常連客であった脚本家 伊藤和典さんとのある会話から。「熱海でなにかおもしろいことできないかね?」伊藤さんが「映画祭、それも怪獣に特化した映画祭がいいのよ」と。生まれも育ちも熱海の熱海っ子と、よそから移住してきた新しい市民が一緒になって楽しめるイベントが欲しく、手作りの映画祭は生まれました。末永く続けるようにと、19年4月には一般社団法人化。目指す先は、ハリウッドやカンヌです。リゾート地でありながら、クリエーターが集まり世界に情報を発信していく場所です。第2回の開催では「シン・ゴジラ」の樋口真嗣監督や近年の「ウルトラマンシリーズ」を手掛ける田口清隆監督など、怪獣映画の製作者たちが来てくれました。近い将来、世界中からも映画人が訪れることでしょう。

 「怪獣」は特殊なジャンルなので、すべての人が魅力的に感じるものではありません。しかし、怪獣映画祭について見聞きした人は、「こんな楽しそうイベンをやっている町は、きっと素敵な場所に違いない」と感じていただけるはずです。今年も第3回を実施します。地元の方々と協力しながら、熱海のまちを盛り上げていきます。

 現在、熱海市には映画館が一つも営業していません。この環境で映画祭を実施するのは費用面でかなりのハンディキャップです。できることなら、市が映画を上映もできるホールを作っていただけると、本当に助かります。

2020年1月26日熱海新聞掲載

第2回熱海怪獣映画祭

第2回熱海怪獣映画祭

第2回「地方が生き残るため」

「最も強い者が生き残るのではない。最も賢い者が残るのでもない。唯一生き残るのは変化できる者である」進化論で有名なダーウィンの言葉です。

私は、2017年に「熱海を変える」創業支援プログラム 99℃(起業のための講座)に参加。半年にわたり講義を受けて、最後にMOA美術館の能楽堂にて事業発表をしました。起業について学んだのはもちろん、地域の方や同期の仲間などと多く知り合うことができたのが、自分の中で最も有用な財産となりました。

講義を受けている当時、ダーウィンの言葉をふと思い出し、いろんなヒントなのではと感じました。日本は、今後20年で人口は2000万減り、インフラの老朽化が進み、国力の衰退は避けて通れない大問題です。危機的状況で地方が生き残っていくためには、多様性を持った事業を多く展開し続けていき、そこからコアとなる事業が生まれ救うのではと考えます。ダーウィンでいうところの「適者生存」です。

そのため必要になのは、多様性をもった起業家をどれだけ応援できるか、事業を支える人材を集められるか。働き方改革の副業を活用して地域外から求めるのもいいでしょうし、海外から日本に来てくれる奇特な方々に頼ってもいいかもしれません。遠く祖国を離れ、日本に来て働いてくれている方々に感謝したいです。奇特と表現しましたが、残念ながらお金を稼ぐなら日本以外で働いたほうが実入りがいいです。今、日本に来てくれる海外の方は、日本の独特なカルチャーに興味がある人が多いのです。カルチャーの中には、漫画・アニメや怪獣などの文化も当然含まれています。

ダーウィンは自分の本の中で「進化」の言葉を意識的に使わなかったそうです。

2020年2月23日熱海新聞掲載

第3回 「自分が好きなものは、自分で作る」

NHK日曜深夜のアニメ「映像研には手を出すな」が面白い。架空の街「芝浜」で繰り広げられるアニメ制作活動をする芝浜高校の生徒たちのお話である。芝浜の街は、海辺に位置し、モノレールが走り、町並みは入り組んで要塞のようで、自分は勝手に「熱海」を思い浮かべてしまう。現実社会では当たり前に進んでいるが、芝浜高校には日本人だけでなく様々な人種の方が普通に学んでいる。主人公の映像研の女子高生たちは、自分たちが表現したいアニメーションを作るため苦難を乗り越え、周囲の協力を得て、自分たちの世界を表現していく。まず彼女たちに立ちはだかる壁が、資金調達というのがこのアニメの面白さ。高校のアニメ映像といえど、鉛筆と紙を用意するにもお金が必要。役割を果たすのが、メンバーでお金勘定が得意の金森さやか。金森は、特に自分が表現したいアニメがあるわけでないが、得意とする金勘定やプロジェクトを遂行するための段取りに終始徹して、メンバーの表現したいアニメーションを支える。カリスマモデルだがアニメーター志望の水崎ツバメは、俳優の両親からは役者を目指すように命じられている。しかし、反対を押し切りアニメ作りをするが、役にたってくるのが、親から受けさせられた演技レッスンで身についた動きを見る力。観察眼を活かし、絵のキャラクターに命を吹き込みみごとな演技をさせていく。登場人物にはみな好きなもの、得意なものがあり、アニメ制作に活かされてくる。オタク向けのアニメかを思われがちだが、実に色々なヒントが隠された秀作で、社会での人材活用や子育てのヒントになるアニメだと思い紹介しました。注意、子どもに見せてアニメーターになりたいと言われても、私は責任持てませんが。

2020年3月22日熱海新聞掲載

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