【映像】自社で動画配信の機材を揃えよう!

機材導入担当者さまへ

新型コロナウィルスの影響で、イベント延期・中止になり、仕事もリモートワーク推奨となっている現状で、動画配信の需要が高まってきています。中小の事業者でも、本社と支店を結ぶネットワークや、顧客へのフォローアップを動画配信で補う必要に迫られています。配信の時にだけに業者に頼むではなく、自社で機材を導入することで運用コストを抑え、常時使えるようにして行く必要があります。

どんな内容を発信していくかは、コンサルタントさんやマーケッターさんのブログを読んでいただければと思います。こちらの記事では、映像の専門家が具体的に安価で高性能で最低限の機材を紹介いたします。とりあえず、こちらの機材を全部揃えれば1回の発注で30〜40万する配信費用が抑えられると思います。※映像・配信スタッフをどう確保するか別の問題が発生しますが・・・

順番に、必要なものを見ていきます。

ネット配信用説明.001

ネット配信用機材

0.ネット回線

なにがなくても、ネット回線がないとお話になりません。高速光ケーブルを導入してください。ADSLなど遅い回線の場合は、すぐにNTTの担当者を呼び出して【光】にしてください。

1.パソコン

配信用のバソコンを用意しましょう。ノートパソコンでもいいですが、できたらデスクトップで性能が高いものを準備して、安定的な配信を行いましょう。会社での購入では気がひけるネーミングですが「ゲームパソコン」がおすすめです。ネットゲームに最適化しているため、通信での安定性と拡張性があります。安価なものは10万円ぐらいからありますが、できたら25万前後のものを準備すれば、より安定性があると思います。

自分は、MacBookProを使用しています。

2.キャプチャーボード

キャプチャーボードとは、パソコンに動画を入力する機器です。ノートパソコンでもHDMIのインターフェイス(差し込み口)がありますが、これは出力専用です。映像の入力に使用することはできません。HDMIの映像を取り込むためには、キャプチャーボードが必要になってきます。こちらもゲーム用で安価で、優秀な商品が多数でていますので、パソコンのOSに対応しているかを確認しつつ、購入しましょう。

スポンサーリンク
レクタングル(大)

2-1 スイッチャー

キャプチャーでなく、キャプチャー付きのスイッチャーの導入をおすすめします。スイッチャーというのは、複数のカメラの映像、パソコンの画面などを切り替えて出力する装置です。テレビ番組で、カメラがいくつもあり話している人に切り替わったり、説明の画像に切り替わっているのを普段から見ていると思いますが、その役割をします。今までは30万円以上していたものが、10万円を切って販売されているので、大人気になってきています。特に人気の商品がこちら

ATEM Mini Pro Blackmagic Design

このProモデルは、ATEM Miniの全機能に加えて、下記の機能を搭載した画期的なスイッチャーです。USBフラッシュディスクにH.264で直接収録でき、イーサネットを介してYouTube Liveに直接ストリーミングできます。さらにマルチビューも搭載しているため、4台のカメラ、メディア、プレビュー、プログラムを確認できるだけでなく、同じ画面で収録、ストリーミング、オーディオのステータスをチェックできます。

ATEM Mini(エーテム ミニ)という下位機種もあるのですが、こちらのProがおすすめ。特徴を簡単に言ってしまうと

・配信映像をこの機械で録画記録できる

・この機械だけあれば、配信のパソコンがなくても可能(実際には、調整があるのでパソコンは必要です)

※詳細の特徴などは、追記します!

3.カメラ

「ATEM Mini Pro」に繋げて使用するならこちらのカメラ「Blackmagic Micro Studio Camera 4K」

Blackmagic Micro Studio Camera 4Kは、ライブプロダクション用にデザインされた驚異的にコンパクトなUltra HDスタジオカメラです。フルUltra HD解像度を持つMicro Studio Camera 4Kは、HDおよびUltra HDビデオフォーマットの両方に対応。さらにSDIコントロールプロトコルで、スイッチャーからの完全なコントロールを実現します。Micro Studio Camera 4Kは、内蔵カラーコレクター、トークバック、タリーインジケーター、PTZコントロール出力、内蔵マイク、バックアップバッテリー、調整可能MFTレンズマウント、B4レンズコントロール出力など、パワフルな機能を多く搭載。Ultra HD解像度に対応した超小型のBlackmagic Micro Studio Camera 4Kは、HDおよびUltra HDビデオフォーマットの両方に対応。さらにSDIコントロールプロトコルで、スイッチャーからの完全にコントロール可能。Blackmagic Micro Studio Camera 4Kは、6G-SDIインターフェース、内蔵カラーコレクター、トークバック、タリーインジケーター、PTZコントロール出力、内蔵マイク、バックアップバッテリー、調整可能MFTレンズマウント、B4レンズコントロール出力など、パワフルな機能を多く搭載。
サイズが非常に小さいため、スポーツイベントで頭上を飛ばしても安全です。さらにプロ仕様の放送用レンズやモニタリング用のBlackmagic Video Assistとリグを組めば、スタジオでの使用にも対応します。

ATEM Mini Pro Blackmagic Designからリモートでコントロールができる本格的なスタジオカメラで性能は、プロが使用するレベル。ただし、本体と別にレンズを購入する必要があるので予算が少しかさんできます。また、複数台準備する必要もあるのでかなりの出費になります。

一般向けのカメラでも十分

普通に一般の方が使うカメラでも十分キレイな映像がとれますので、予算に応じで上記のようなカメラを導入するといいでしょう。一般ユーザー向けは、フォーカス(ピントあわせ)の機能が優秀なので、カメラ操作も簡単になります。

カメラは、すでにお持ちのものがあればそちらを流用できるかもしれません。HDMIの出力があることだけ確認をお願いいたします。

3-2メモリーカード

Transcend SDカード 128GB UHS-I U3 V30 対応 Class10

配信する際に、動画を録画するときはSDカードを用意しましょう。今後、映像の高解像度化にも対応できるように【U3対応】が転送速度が早くてオススメです。4K撮影にも対応できます。

4.三脚

カメラを乗せる三脚は、忘れずに用意しましょう。カメラをよく持ち運びするならば、軽量の三脚でもいいかもしれません。同じ場所に置きっぱなしにするならば、お値段は高くなりますが重量のあるビデオ用の三脚をおすすめします。安定した三脚に置けば、無人で撮影していても落とすことなどのアクシデントを回避できます。

5.モニター

ASUS フレームレス モニター 23インチ

薄さ7mmのウルトラスリム ブルーライト軽減 フリッカーフリー HDMI,D-sub スピーカー

自分が使っている安価かつ画面がきれいで持ち運びにも最適サイズです。配信用であれば十分であるのでご紹介しました。スイッチャーを使っての配信の場合は、複数台のカメラの映像を同時に映し出す必要があるので23インチくらいの大きさが欲しいですね。

Blackmagic Design VideoAssist 7インチ

モニター一体型レコーダー プロ仕様スコープ HD、Ultra HD、2K、4K DCIフォーマットによる、プロ仕様のモニタリングおよび収録をあらゆるSDI/HDMIカメラに追加!全く新しく設計された同モデルは、HDR用の今まで以上に明るいスクリーン、タリーインジケーター、4つの内蔵スコープ、改善されたフォーカスアシスト機能、3D LUT、Blackmagic RAWをサポートしているカメラでのネイティブ収録など、革新的な機能を搭載しています。

こちらは7インチの小さいサイズです。プロ用のきれいな画がでるもので、こちらに映し出された映像を、同時に収録(録画)することもできます。バックアップ用や映像の色味のチェックなどに使用します。

6.ケーブル

HDMIケーブル ハイスピード 4K対応

HDMIは、いろんなメーカーからでていますが、4K対応のハイスピードケーブルを選んでください。HDMIケーブルは長くなると、調子が悪くなるので要注意。10メートル以上のケーブルは買わないようにしたほうがいいと思います。HDMIの基準では、15メートル以上の伝送はできないことになっています。どうしても長い距離をHDMIで伝送(つなぐ)する場合は、光HDMIケーブルというのがあるので、そちらを使ってください。

7.音声ミキサー

ZOOM ズーム ミュージックミキサー 8チャンネルポッドキャストレコーダー ライブミキサー&レコーダー L-8

ジングルや効果音を鳴らせる6個のサウンドパッド、電話の音声をミックスできるスマートフォン入力、バッテリー駆動でスタジオの外にも持ち出せる機動力。ポッドキャスト番組の収録やライブ演奏のミキシングが手軽に行える、8チャンネル仕様のライブミキサー&レコーダー

自分が導入した音声ミキサーです。最大6本のマイクを接続することができるので、出演者が多い場合は導入してもいいかもです。また、パソコンとつなげることでオーディオインターフェイスになるので、こちらの音声がパソコンに取り込むこともできます。この機械のみでも、音声の収録(録音)が可能です。スマートフォン・iPhoneなどとつなげることもできますし、効果音を出すサウンドパッドなどもついています。音楽を作る人も利用する高機能機種ですが、お値打ちなのでご紹介しました。

7.音声ケーブル

XLRキャノンケーブル

ミキサーとマイクをつなぐケーブルです。必要に応じた長さのケーブルを選んでください。

8.マイク

ハンドマイク

定番のSHUREのマイクとお値打ちのマイクを載せておきます。使用状況に応じて、マイクスタンドも購入してください。

ワイヤレスピンマイク

音質にこだわらなければ、ワイヤレスのピンマイクのシステムを安価に組み込むこともできます。4波あるので、1つバックアップとすれば同時に3人使用ができますね。

9.変換ケーブル(出力用)

iPhone、iPad HDMI変換AVケーブル

iPhoneの画面をHDMI出力にして、映像ミキサーに入力すれば配信のときに画像を出すことができます。

スマホ、PC HDMI変換AVケーブル

こちらは、USB-Cを使ってHDMI映像を出力します。パソコンやスマートフォンの設定をミラーリングにすれば、同じ画面をネットで配信することができます。

※HDMIの入力ケーブルでないので注意です。

10.照明・ライト

撮影規模に応じて、照明ライトを準備してください。2〜3人くらいのテーブルに座っての配信であれば、こちらで十分かと思います。

出演者が一人なら、円形のLEDライトもおすすめです。YouTuberやライバーたちが使っています。影ができにくいです。女性にはメイクするときの動画としても使えます。

11.そのほか

延長ケーブル

以上、最低限揃えたい機材をリストアップいたしました。

スポンサーリンク
レクタングル(大)