はじめまして。映画制作のプロダクションプロデューサーとして、これまでさまざまな国でのロケを手掛けてきました。海外ロケは魅力が多い一方、事前準備や異文化対応など、プロダクション側がカバーすべき項目も膨大です。今回は、ベトナム中部に位置する都市「ダナン(Da Nang)」に焦点を当て、そのロケーションの魅力や文化的背景、実務的な撮影許可・ビザ関連、ロケ地情報などを多角的に整理してみたいと思います。今後、海外のロケ先を検討している方にとって、ダナンでの撮影が一つの選択肢となるよう、できるだけ詳しくお伝えします。
Contents
1. ベトナム・ダナンとはどんな街か
1-1. 概要と地理的特徴
ベトナムは南北に長い国土を持ち、地域によって気候や文化がかなり異なります。ダナンはベトナムの中部に位置し、ホーチミン市やハノイに比べると都市規模はやや小さいものの、美しいビーチや豊かな自然に恵まれたリゾート都市として世界中から観光客を集めています。世界遺産の街ホイアン(Hội An)や古都フエ(Huế)にもアクセスしやすく、国内外の観光拠点として年々発展を続けているのが特徴です。
ダナン国際空港(英語表記: Da Nang International Airport)は市街地から約3〜5km程度と非常に近く、ベトナム国内線はもちろん、日本や韓国、中国、タイ、シンガポールなど東アジアや東南アジア各国との国際線も多く就航しています。大規模撮影クルーの機材搬入にも比較的便利な環境が整っていると言えるでしょう。
1-2. 歴史的背景と観光地化
ダナンはフランス植民地時代、そしてその後の戦争の歴史を持つ一方で、ここ数十年で目覚ましく都市開発が進み、高層ホテルやショッピングモールが次々と建設されました。特に、ミーケービーチ(My Khe Beach)周辺には5つ星ホテルが林立し、観光客向けのリゾート環境が整っています。また、海と山に囲まれた地形はロケーションが豊かで、ビーチリゾートとしての顔だけでなく、ドラゴンブリッジ(Dragon Bridge)やハン川(Hàn River)周辺の近代的な街並み、五行山(Marble Mountains)やソンチャー半島(Sơn Trà Peninsula)といった自然が織りなす多彩な景観を持ちます。
2. 渡航前に押さえておきたい基本情報
2-1. ビザ・入国管理
ベトナムは国籍や滞在目的によって、ビザの必要性が変わります。日本国籍の場合、観光目的で15日以内の滞在ならばビザ免除が適用されるケースがあります。しかし、撮影という「商用」や「報道」に近い活動で滞在日数も15日を超える可能性が高い場合は、事前にビザを取得しておく必要があります。
また、映画ロケの場合、内容によっては撮影許可を別途取得しなければなりません。ベトナム政府の文化・スポーツ・観光省(Ministry of Culture, Sports and Tourism)が管轄するケースや、地方自治体から許可を受ける必要がある場合もあります。特に大掛かりな機材を持ち込む際は、事前申請書類が増える可能性がありますので、準備期間には余裕を持つことが重要です。
2-2. 航空券・運搬方法
日本からの直行便は、ベトナム航空(Vietnam Airlines)などが主要都市(東京、大阪など)からダナンへ飛んでいます。所要時間は5〜6時間ほどです。機材の量や大きさによっては、航空貨物として別途送ることも視野に入れるとよいでしょう。輸入通関時に撮影機材が引っかからないよう、事前に「一時持ち込み扱い」の手続き(カルネなど)を確認することが望ましいです。
2-3. 外貨と支払いの準備
ベトナムの通貨はドン(VND)ですが、USDがある程度流通しているエリアもあります。ただし、主要な支払いは現地通貨ドンで行われることが大半です。クレジットカードは都市部や大きなホテル・レストランでは問題なく使えますが、地方や小さなショップでは通用しない場合もあるので注意しましょう。大人数のクルーを引き連れる場合や現地スタッフを雇う場合は、給料や交通費の現金精算が必要となるケースが多いです。銀行口座への振り込みに対応してもらえるかどうかは事前に確認を。
3. ダナンでの撮影許可と現地調整
3-1. 撮影許可の申請フロー
海外ロケで最も重要なのは、撮影許可の取得です。ダナン市内での撮影は、ベトナム政府の中央省庁だけでなく、市の文化・スポーツ部門や観光局などの許可が必要になる場合があります。許可申請には以下のような書類が求められることが一般的です。
- 撮影企画書(映画のあらすじや撮影意図、撮影期間など)
- 撮影スケジュール表
- 使用機材一覧
- ロケ地の詳細(公共エリアを使う場合は地図上での具体的な範囲も明示)
- 海外から持ち込む場合の機材申告書や保険関連書類
さらに、撮影素材の扱い(公開範囲や配給先など)が厳しく問われることがあります。ドローン撮影を行う場合は、特に航空許可が別途必要となります。軍事施設や国境付近での撮影は制限が多く、ドローン使用が禁止される場所もあるため、必ず現地コーディネーターやプロダクションサービス会社と相談しましょう。
3-2. ローカルのプロダクションサービス会社の活用
初めてダナンで撮影する場合は、現地のプロダクションサービス会社を活用するのが一般的です。彼らは撮影許可申請の代行や現地調整、ロケーションスカウト、キャスティングのサポートなどを担います。英語でやり取り可能なスタッフがいる会社を選べば、日本語が通じなくてもコミュニケーションを円滑に進められます。
ベトナム人スタッフの中には、日本企業での就労経験がある人や、日本語がある程度できる人もいますが、数は限られています。撮影現場での細かなコミュニケーションロスを防ぐため、通訳者を確保しておくことも重要です。
4. ダナンのロケーションの魅力と撮影ポイント
4-1. ビーチリゾートエリア
ダナンを代表するのが、その美しいビーチです。中でも有名なのはミーケービーチ(My Khe Beach)で、ホワイトサンドが広がる開放的な景観が魅力。海岸沿いに並ぶリゾートホテルと合わせて撮影すれば、リゾート映画やCM、音楽PVのロケーションとして絵になるでしょう。早朝や夕暮れの光を生かした撮影もおすすめです。
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ミーケービーチ(My Khe Beach)
白い砂浜とエメラルドグリーンの海が特徴。夏は観光客で混雑するため、朝夕の時間帯に撮影を行うのがよい。 -
ノンヌォックビーチ(Non Nuoc Beach)
ダナンの南部に位置するビーチ。ミーケービーチに比べると人出が少なく、落ち着いた雰囲気が漂います。
4-2. 近代的な都市風景
ダナンは、新興都市として洗練されつつある都会的な景観を多く持っています。ハン川周辺にはネオンがきらめく夜景スポットが点在し、ドラゴンブリッジ(Dragon Bridge) はその名の通りドラゴンをかたどった独特の橋。週末の夜にはドラゴンの口から火や水が吹き出すパフォーマンスも行われ、絵的なインパクトがあります。
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ハン川(Hàn River)
川沿いには散歩道が整備され、クルーズ船も行き交います。夜のライトアップは映像でもとても美しいです。 -
ドラゴンブリッジ(Dragon Bridge)
全長666mのドラゴン型の橋。特に週末(21時前後)には火炎放射や放水パフォーマンスがあり、人気の観光スポット。
4-3. 自然の宝庫:山や渓谷
ダナン市内の西部や南部には山岳地帯が広がっています。代表的なのが五行山(Marble Mountains)で、石灰岩の小山が連なり、その内部には寺院や洞窟が点在しています。ロケーションとしては、古代の遺跡や神秘的な雰囲気を出したいときに最適です。
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五行山(Marble Mountains)
金・木・水・火・土にちなんだ五つの山で構成される霊場。山頂から見下ろすダナン市内の眺望や、洞窟内の神秘的な光景が見どころ。 -
ソンチャー半島(Sơn Trà Peninsula)
ダナン市街地から車で30分ほどの場所にある自然保護区。原生林が残っており、標高約700mの山頂から市内や海を一望できるロケーションが魅力。野生のレッドシャンクドゥクラング(サルの一種)が生息していることで知られ、開発が制限されているため、自然のままの姿が残っています。
4-4. 近郊の世界遺産
ダナンを拠点とすれば、わずか30kmほどの距離に世界遺産の街ホイアン(Hội An)があります。ホイアン旧市街のランタンが灯る夜景は非常に幻想的で、歴史を感じさせる街並みがそのまま残っています。また、神秘的な古代遺跡「ミーソン聖域(Mỹ Sơn Sanctuary)」や、古都フエ(Huế)へ足を延ばせば、歴史ロマンを感じる壮麗な王宮跡などが撮影ロケーションとして活用できるでしょう。
5. 撮影スケジュールと気候の考慮
5-1. ダナンの気候
ダナンは熱帯モンスーン気候に属し、乾季(2〜8月頃)と雨季(9〜1月頃)がはっきりしています。雨季には台風が襲来する可能性もあり、強風や集中豪雨、洪水のリスクがあります。安定した天候で撮影を進めたいなら、乾季の3〜5月か、台風の可能性が下がる10〜11月初頭が狙い目です。
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乾季(2〜8月)
気温は最高気温が30度を超える暑さ。日差しが強いため、屋外撮影では日よけや熱中症対策が必須。 -
雨季(9〜1月)
まとまった雨が降ることが多く、海が荒れるケースもあります。ロケが長引くときには、予備日の確保が重要です。
5-2. スケジュールとスタッフ管理
海外ロケでは時差や天候、言葉の壁など、多くの要因で撮影スケジュールが乱れがちです。ダナンでの撮影が初めての場合、通常の国内ロケよりもさらに余裕を持ったスケジュールを組みましょう。特に、次のポイントを留意しておくことをおすすめします。
- 許可申請の期間
撮影許可の取得に2〜3週間かかることもあるため、逆算してスケジュールを組む。 - 機材輸送と税関手続き
大型機材やドローン等を持ち込む際は、税関でトラブルが起こりやすい。通関手続きのために追加日数を見込む。 - 天候による撮影日の調整
屋外ロケの場合、雨天や台風で撮影が不可能になるケースを想定し、予備日や屋内ロケへの切り替えプランを用意。
6. 現地での生活・文化的配慮
6-1. 食事と宿泊
ダナンは海鮮料理が非常に美味しく、フュージョン系のレストランも増えています。ロケクルーにとっては、長期滞在中の食事確保が重要課題。大規模ホテルに交渉すれば、スタッフ用のケータリングやレストランの貸し切りが可能な場合もあります。ベトナム料理は香草や魚醤(nước mắm)が特徴で、慣れていないスタッフもいるかもしれませんので、日本食が食べられるレストランや洋食レストランのリストも確保しておきましょう。
宿泊施設は高級リゾートからゲストハウスまで幅広い選択肢があります。大人数で移動するなら、移動時間のロスを抑えるためにも、撮影場所に近いホテルを押さえると作業効率が上がります。
6-2. 現地の習慣とマナー
ベトナムの人々は概してフレンドリーですが、礼儀や上下関係を重んじる文化があります。撮影現場でのコミュニケーションでは、年長者や上長に敬意を払う表現をする、過度に大声を出さないなど、基本的なビジネスマナーを守りましょう。また、仏教寺院や歴史的施設を撮影する際は、現地の人々の信仰を尊重する姿勢が大切です。必要に応じてお祈りの時間を妨げないなどの配慮を行います。
7. 機材とテクニカル面
7-1. 電圧とプラグ形状
ベトナムの電圧は220V、周波数は50Hzが一般的です。プラグ形状はAやCタイプが混在していますが、ホテルなどでは変換プラグを用意している場合が多いです。とはいえ、ロケ現場で急遽必要になることもあるため、マルチ変換プラグや延長コードは必ず持参しましょう。
7-2. レンタル機材とサポート
ダナン自体は映画産業が爆発的に発展しているわけではありませんが、ホーチミン市やハノイと連携して機材を手配してくれるプロダクションサービス会社があります。大規模な照明やクレーン、ドリーなどはホーチミン市や海外から運ぶ必要があるかもしれません。カメラや音声機材のみならず、ジェネレーター(発電機)などが必要な場合、ローカルの業者がどれくらい対応できるか事前確認をおすすめします。
7-3. ドローン撮影
ダナン市街地周辺でドローンを飛ばす場合、管轄となる地方自治体や空軍当局からの許可が必要になることが多いです。ベトナム国内には軍事施設が点在しており、制限地域内でのドローン飛行は厳禁です。撮影を計画する場合は、早めにローカルコーディネーターと相談し、必要書類を整えましょう。
8. 撮影協力者・キャストの手配
8-1. エキストラや地元住民
ストーリーによっては、街並みや市場で多くの地元住民を映す必要があるかもしれません。エキストラや地元住民の出演交渉は、基本的にローカルのプロダクションサービス会社が行います。許可を得た公共の場所であっても、撮影内容や規模によっては追加の使用料や事前説明会が必要な場合があるので注意してください。
8-2. 文化的・宗教的配慮
仏教寺院や民間行事を撮影する場合、撮影スタッフが立ち入れる場所や服装にルールが存在する可能性があります。また、伝統的な祭りや儀式、結婚式などの行事を撮影する場合は、事前にコミュニティリーダーに許可を取ることが重要です。「お金を払えばなんとかなる」という態度は逆効果なので、現地の人々にリスペクトをもって説明することが肝要です。
9. 予算管理とコストメリット
9-1. ベトナムで撮影するメリット
東南アジア全体に言えることですが、撮影コストは欧米や日本と比べると相対的に低めです。ローカルスタッフの人件費やロケ地使用料、宿泊費などもリーズナブルに抑えられるケースが多いです。特にダナンは観光地化が進んでおり、英語対応ができるホテルやレストランが増えているため、ロケクルーの滞在費や食事の手配も比較的スムーズです。
9-2. 追加費用のリスク
一方、ドローンや大型機材の持ち込み、公共エリアの長時間貸切などは費用が跳ね上がる可能性があります。海外ロケではイレギュラーな出費が発生しやすいため、当初予算の1.2〜1.3倍程度の余裕資金を見込んでおくと安心です。
10. 現地とのコミュニケーション方法
10-1. 言語
ベトナム語が公用語ですが、観光地化したダナンの若年層は英語をある程度理解できる人が多い印象です。タクシードライバーや市場の店員など、英語が通じにくい層ももちろんいるため、簡単なベトナム語フレーズや数字のやりとりを覚えておくと便利です。
- Xin chào(シンチャオ):こんにちは
- Cảm ơn(カムオン):ありがとう
- Tạm biệt(タムビエット):さようなら
- Bao nhiêu?(バオニウ?):いくらですか?
10-2. 交渉術
ベトナムでは商品価格交渉やサービス料金の交渉が日常的に行われる場合があります。ローカルエリアに行くほど「外国人価格」を提示されることもあるので、慣れないうちはコーディネーターや通訳を介して交渉するのが得策です。撮影場所の使用料なども、時期や撮影の規模によって大きく変動します。
11. 安全面と健康管理
11-1. 治安
ダナンはベトナムの中でも比較的治安が良いことで知られていますが、観光客が増えたことでスリやひったくりなどの軽犯罪も増加傾向があります。ロケハンで街中を散策するときは、できるだけ荷物を抱え込んだり高価な機材をむき出しにしないように注意しましょう。また、夜間撮影の場合は街灯の少ないエリアを避け、必ず複数名で行動することが望ましいです。
11-2. 衛生管理と医療
飲食店が多数あるとはいえ、衛生面で心配なメンバーがいる場合はボトルウォーターや胃腸薬、常備薬の持参を推奨します。長期滞在の可能性があるなら、海外旅行保険やクレジットカード付帯保険の補償内容をしっかり確認しておきましょう。ダナン市内には国際病院やクリニックがあり、英語での対応も可能ですが、複雑な治療には限界があります。大きなトラブルがあった場合はホーチミン市やハノイ、または日本への医療搬送が必要になるケースも考えられます。
12. 実際のロケハンで見落としがちなポイント
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道端や市場などの撮影: ロケ許可を取っていても、一般の通行人や店舗は個人情報やプライバシーを気にする場合があります。大きなカメラやライトを向けられることに不快感を示す人もいるため、配慮を忘れないように。
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音声撮影: ベトナムはバイク交通量が多く、クラクションや街頭放送などノイズが大きい地域があります。ドラマのセリフ収録には、遮音ブースの設営やアフレコ作業が必要となることがあるので注意してください。
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許可書の更新と期限管理: 一度取得した撮影許可にも有効期限が設定されている場合があり、撮影日数や場所の変更が生じると再申請が必要なことがあります。
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現地特有の休日・祝祭: ベトナムではテト(旧正月)が最大の祝祭であり、その前後は多くの店が休業し、行政機関も動きが鈍くなります。ロケや撮影許可手続きを行うなら、時期に注意しましょう。
13. まとめ:ダナンロケの可能性と展望
ダナンは、ビーチリゾートのきらびやかな風景と、新興都市としての近代的な街並み、さらに自然や世界遺産を含む豊富な撮影ロケーションを兼ね備えています。ベトナム中部に位置するため、ホイアンやフエなど近郊地域へのアクセスが容易で、多様なシーンを一度のロケで押さえることができるのは大きな魅力でしょう。
一方で、ベトナムならではの撮影許可取得の手間や文化的配慮、機材搬入のハードルなど、事前準備を怠るとトラブルに発展しやすい面も無視できません。現地に精通したコーディネーターやプロダクションサービス会社との連携を強化し、可能な限り詳細なスケジュールを立てた上で臨むことが成功の鍵です。
今後、ベトナムは東南アジアの中でも経済成長が目覚ましく、映像業界への注目度も高まっています。日本企業による投資や観光客の増加に伴い、映画やテレビ、ウェブ向け動画の撮影誘致も積極的に行われると予想されます。こうした背景から、ダナンでのロケーション撮影に挑戦するプロダクションにとっては、新たな映像表現の可能性が広がるのではないでしょうか。
最終的なポイントまとめ
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ダナンの魅力
- ビーチリゾート、近代的な夜景、山岳地帯、世界遺産へのアクセスなど、多彩な撮影ロケーションが存在。
- 観光地としてのインフラが整い、ホテルやレストランも充実している。
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撮影許可とビザ
- 観光ビザ免除があるものの、撮影目的や長期滞在の場合は事前のビザ取得が必須。
- ドローン含め、ロケ許可はベトナム政府当局や地方自治体が管轄。早めの申請が必要。
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ロケハン・撮影スケジュール
- 乾季(2〜8月)が撮影しやすいが、暑さや日差し対策が重要。雨季は台風に注意。
- 撮影許可や通関手続きの問題で予定が変わりやすく、余裕あるスケジュールを組むことが大切。
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文化・社会的配慮
- 寺院や歴史的施設、公共の場での撮影は現地住民の信仰・生活を尊重。
- 撮影内容や方法によっては追加料金や事前説明会が必要な場合あり。
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実務上の注意点
- 機材の運搬、電圧・プラグの違いに注意。
- 大規模機材やドローン使用時は特に入念な計画を。
- ローカルのプロダクションサービス会社、通訳、エキストラ事務所との連携が成功のカギ。
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将来的な展望
- ベトナムの経済成長に伴い、映像制作のフィールドも拡大中。
- ダナンを含めたベトナム中部は今後さらに注目度が高まると予想される。
海外ロケは、言語や文化、法規制など多くのハードルが存在しますが、見返りとして映像表現の幅が大きく広がります。ダナンは、美しいビーチリゾートや歴史と近代が混在するユニークな街並み、豊かな自然と世界遺産を背景に、魅力あるロケーションを提供してくれるでしょう。ぜひ次回の海外ロケ地として検討してみてください。
以上が、プロダクションプロデューサーの視点からまとめた「ベトナム・ダナンへのロケハン、ロケ準備」に関する総合的なガイドとなります。みなさんの映画制作の一助となれば幸いです。