吉村作治的?!熱海遺跡発見!
まずは、これを見てください。
熱海の裏路地で発見しました!
場所は、こちらになります。
熱海銀座とビーチからほど近い、小さな路地。
これは、2018年8月18日(土)に開催された「あたみ着物まち歩き 浴衣クルーズ」の企画の一つの「熱海まち歩きツアー」の最中でした。
午後3時に熱海駅を出発した浴衣姿の一行にと一緒に熱海の町を歩きました。駅前の仲見世通り商店街を抜け、熱海七湯の一つ「小沢の湯」を通りすぎ、世界3大間歇泉でもあった「大湯」を見学。そのあとに、金色夜叉でお馴染み「お宮の松」へ向かう途中に、古屋旅館さんの前を通りすぎたところでした。
まさに、ローマの遺跡?!
古屋旅館さんの坂を下りすぐのところを路地に入ると、なんということでしょう。ローマ遺跡の如き壁画があらわになっていました。これは熱海遺産です。一体、これはなんなのか?見れるのは、今だけなのか??
その日は、写真にだけおさめ帰ったのですが・・・
発見しました壁画は、とんでもないもでした!
後日、調べてみると、わかりました。
カトリック美術家・長谷川路可(はせがわ ろか 1897-1967)の作品です。wikipediaによると、古屋旅館の「宇宙風呂」として作られたフレスコ壁画《星座の神話》です!
「長谷川 路可(はせがわ ろか、1897年7月9日 – 1967年7月3日)は、大正・昭和にかけて国内外で活躍した日本画家・フレスコ画家。カトリック美術家としてキリスト教黎明期のキリシタンを題材にした宗教画制作に取り組むとともに、日本のフレスコ・モザイク壁画のパイオニアとして旧国立競技場などの公共施設に多くの作品を制作する。また、文化服装学院をはじめ、いくつかの教育機関で服飾史を講じた。本名は龍三。」
「1959年 – 古屋旅館(熱海市)温泉プール「宇宙風呂」にフレスコ壁画《星座の神話》制作」 wikipediaより
ツイッターで検索すると、こんなつぶやきが?!
古屋旅館の「宇宙風呂」。長谷川路可のフレスコ画のあるお風呂。『熱海温泉誌』口絵より。 pic.twitter.com/K6ApEUBlPZ
— 山田英春 Hideharu Yamada (@lithosgraphics) 2017年3月17日
制作当時の写真が、ツイッターでアップされていました。元となる資料は「熱海温泉史」
熱海の歴史・地理・文化が網羅された市政80周年を記念してつくられて郷土資料です。このような本は、一般的に流通しないそうですが、熱海市では通常販売を行っているので熱海の本屋さんやアマゾンなどのネット書店でも購入することができます。自分も1冊持っていて、資料として見ているのですが、見逃しておりました。
古屋旅館とは?
熱海でもっとも古くからある旅館です。高級旅館でもあり、老舗であり、国内外からの評価も高いお宿です。
ウェブサイトを見てみると、この長谷川路可の「宇宙風呂」の壁画についても書かれていました。
※ちなみに、熱海・大野屋にある名物「ローマ風呂」は、昭和14年に完成。
長谷川路可作品であるフレスコ壁画が工事によって、一般の人の目にも触れることとなっているのです。いつまで見れるようになるのかわかりませんが、もし興味があるかたは見てみるといいかもしれません。
代表作:聖母子・教会の復活と聖ミカエル・殉教者と聖ザビエル
遺作:《長崎への道》1967年 日本二十六聖人記念館所蔵
まとめ
今回は、偶然に作品を発見することができました。しかし、まだまだ熱海にはこのような<遺跡>が多く眠っているかもしれません。