【本棚】「虐殺器官」や「ふところ手帖」

人の本棚を覗くのは面白いもので、以前渋谷パルコで著者の本棚を再現した展示が行われていた。先日、なにげなく自分の本棚を撮影してみたのでアップします。

ふところ手帖、虐殺器官、妹ガンダムなど

ふところ手帖、虐殺器官、妹ガンダムなど

ふところ手帖 子母沢寛

昭和23年に雑誌『小説と読物』に連載された『ふところ手帖』の文庫本の短編集です。その中の1篇に『座頭市物語』が原作として掲載されています。原作者の子母澤寛は、千葉・房総の侠客、飯岡助五郎(いいおかすけごろう)の取材しているうちに、盲目のヤクザ・座頭の市の話を聞き、短編『座頭市物語』を書きました。この本の中ではたった9ページの物語ですが、勝新太郎主演で映画26作品、テレビシリーズ4作の計100話になりました。

俺勝新太郎 勝新太郎

座頭市と言えば、勝新太郎。勝新の自伝です。子どもころの様子や、映画デビュー前にハリウッドに見学しきいきジェームス・ディーンを見かけた話など入っています。

おこりんぼう さみしんぼう 山城新伍

山城新伍さんのエッセイですが、こちらは若山富三郎・勝新太郎兄弟との武勇伝などが載っている昭和の映画俳優の豪快さを物語る一冊です。

ハーモニー・虐殺器官 伊藤計劃

若くしてなくなった日本の偉大なSF作家・伊藤計劃の作品です。アニメ化もされましたので、あとはハリウッドで映画化を待つばかりですね。

この2冊を読むと、これから10年間の世界のニュースを見る時に、伊藤計劃の先見性を感じてしまうことでしょう。

「世界は暴力にあふれている」「監視社会では生きることも死ぬこともみはられる」

天才 勝新太郎 春日太一

時代劇研究家・春日太一さんの著書です。春日さんは、この「天才 勝新太郎」一冊で世間に認められる時代劇研究家となりました。テレビシリーズの座頭市物語で、勝新太郎さんと原田美枝子さんが演じた即興芝居の現場の様子は読み応えあります。

この一冊を読んで、勝新太郎さんが勅使河原宏監督に大きな影響を受けたんだな〜としみじみ思いました。華道家でもある日本アバンギャルトの気鋭・勅使河原宏氏は、勝新太郎主演で映画を一本撮っています。この映画を気に、勝新太郎の映像の制作スタイルが確立されたと行っても過言ではないでしょう。

妹ガンダム 徳光康之/機動戦士ガンダムさん 大和田秀樹

カドカワの雑誌・ガンダムエースにて連載されていたガンダムのギャグ漫画「妹ガンダム」「機動戦士ガンダムさん」です。ずばり40〜50代男子がピンポイントのファーストガンダムネタのギャクが秀逸です。

特に妹ガンダムは、ジオン大好き徳光先生がこれでもかとジオン推しでギャクを連発しています。マニアック過ぎて本当に笑えてしまいます。

文明論之概略 福沢諭吉

上記の本の横に寝て置かれているのが福沢諭吉「文明論之概略」です。いつかちゃんと読まなくてはと本棚に待機しているんですが、今だに手にとっていないという本です。

まとめ

引っ越しでだいぶ本を処分してしまいましたが、また本棚紹介をしてみようと思います。

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