【熱海在住8年】来宮神社は「朝9時前」に行け。テーマパーク化する昼間を避け、本物の「気」を浴びる方法

その「参拝」は観光になっていませんか?

熱海の来宮神社(きのみやじんじゃ)は、今や年間数十万人が訪れる超人気スポット。 しかし、昼間の境内は「自撮り棒」と「スイーツ待ちの行列」で溢れ、正直なところ「神聖な場所」というより「テーマパーク」です。

もしあなたが、SNS用の写真ではなく、自分自身のメンタルチューニングや「ご利益」を求めているなら、行くべき時間は一つしかありません。 熱海に住んで8年、映像制作の仕事をしている私が、「最もノイズが少なく、解像度の高い」来宮神社の歩き方を教えます。

06_來宮神社 鹿島踊(かしまおどり)

來宮神社 鹿島踊(かしまおどり)

1. 昼間の来宮神社は「情報のノイズ」が多すぎる

検索すれば「カフェがおしゃれ」「ハートの猪目(いのめ)が可愛い」という記事ばかり出てきます。もちろん、観光戦略としては素晴らしい(悔しいほど上手い)。 しかし、「気」を整えに行く場所としては、致命的な欠点があります。

  • 人の多さ: 本殿でお祈りしていても、後ろの行列のプレッシャーを感じる。

  • 音の多さ: 境内に響くのは、鳥の声ではなく観光客の話し声。

  • 視覚の多さ: あちこちにある「フォトスポット」が、没入感を削ぐ。

これでは、樹齢2100年を超える大楠(おおくす)と対話することは不可能です。

2. 地元民が推奨する「朝8時台」の静寂

私が推奨するのは、社務所が開く9時より前、朝8時台です。この時間は、世界がまるで違います。

  • 「掃除の音」しかしない 神職の方が竹箒(たけぼうき)で砂利を掃く「ザッ、ザッ」という音だけが響いています。これが非常に心地よいASMRとなり、脳のスイッチが切り替わります。

  • 光の角度が良い 映像屋としての視点ですが、朝の斜光は木々の漏れ日を美しく演出します。空気が澄んでいて、埃が舞っていないため、視界のクリアさが昼間とは段違いです。

  • 本当の「大楠」に出会える 誰もいない大楠の周りを一周する時、初めてその圧倒的な質量と時間の蓄積(2100年!)に恐怖すら感じます。これこそがパワースポットの本質です。

大楠

大楠

3. プロデューサー流:来宮神社「朝のルーティン」

せっかく早起きして行くなら、この手順で回ってみてください。

  1. 混雑する「撮影スポット」は無視する 入り口付近の映えスポットは素通りし、真っ直ぐ本殿へ。

  2. 大楠の裏側で30秒立ち止まる 大楠の周りを回る際、一番奥(裏側)で少し立ち止まってください。ここが最も「気」が溜まっている場所だと感じます。

  3. 9時の社務所オープンで「結び葉」へ 参拝を一通り終える頃、9時になると社務所が開きます。 平日は10時オープンですが、土日祝なら9時半からカフェ「鳥居の結び葉(むすびば)」などが開き始めます。 混雑する前のテラス席で、大楠の余韻に浸りながらコーヒーを一杯。これが大人の贅沢です。

まとめ:観光消費ではなく「体験」を

熱海観光は「どこに行ったか」のスタンプラリーになりがちです。 しかし、あえて時間をずらし、誰もいない空間に身を置くことで、初めて土地の記憶に触れることができます。 次回の熱海旅行は、ホテルの朝食を少し早めに切り上げて、静寂の来宮神社へ足を運んでみてください。そこで得られるインスピレーションは、きっと並んで食べるプリンよりも価値があるはずです。

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