【インタビュー】遺品整理のお仕事とは?

今、遺品整理の仕事が必要とされています。

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突然やってきた死。残された人は、多くのことを素早くやらなくては。。。

亡くなった方の膨大な遺品。
どう処理していいのか困る。
そんな時に、遺品整理をお手伝いしてくれる業者さんがいるのです。
栃木県で遺品整理の専門会社を営む方にお話を聞きました。
栃木ホームサービス代表束田さん

栃木ホームサービス代表 束田さん

Q.自己紹介をお願いいたします。

束田『はい、栃木ホームサービス代表の束田(ツカダ)亮と申します。遺品整理や不用品回収・買取を栃木県足利で行っております。電話対応は365日年中無休でしております。お引越し、草刈り、その他生活雑務のお手伝いも受けております!いつでもお電話ください』

栃木ホームサービス http://www.akagi4631.com

Q.遺品整理はどんなお仕事ですか?

束田『遺品を丁寧に分別し、梱包・収納箱・袋に入れる作業を行います。遺品分別の際は、アルバム・ノート・PC機器、日記など亡くなった方の想いが詰まっている品物、金品、印鑑、通帳などの貴重品も細かく分類します。大きい家具や処分しても大丈夫と判断されたゴミの不用品も搬出します。【遺品】や【有価物】などをご依頼主様に確認してもらい渡します。要望があれば、大きな家具、家電、レトロ雑貨、貴金属・ブランド品などの買取査定もできます。弊社は古物商資格もあります。あと簡単ですが清掃し、作業終了となります』

Q.遺品整理には資格があるのですか?

束田「色々と資格が必要です」
束田『色々と資格が必要です。弊社では、不用品回収業者に必須な一般廃棄物収集運搬許可証を取得しています。一般廃棄物収集運搬許可証とは簡単に言うと、お客様から不用品やゴミを回収し運搬処分をする時に、作業費を頂くためのゴミの免許証みたいなものです。許可を有さずに処理・運搬をしてしまうと、法規制に違反してしまうのです。ご家庭で出された不要品処分時のゴミが何かのトラブルに巻き込まれる事はとても怖いことで、あってはなりません。他には遺品整理士。遺品整理士とは、廃棄物やリサイクル品の取り扱いに関する各法規制を学び、遺品整理業特有の想いのこもる品々を取う専門家資格です。遺品査定士。これは、適正な価値基準に基づいて遺品を査定し説明行いながら買取る資格です。その他にも、大型自動車免許証、古物商・道具商許可、日本リユースリサイクル回収事業者組合の資格を持っています。』

Q.どうして遺品整理のお仕事をはじめたのですか?

束田「応援してくださる方がいて、僕がいるという想いです!」
束田『子どもの頃から目立ちたがり屋でした。小学2年生からサッカーをはじめ、高校サッカーではキャプテンも務めるほどです。高校卒業してからはサラリーマンをしていましたが、自分への挑戦をしてみたく、サッカーではありませんがプロのアスリートの試験を受験し狭き門を合格し、プロ選手なり活躍することが出来ました。【応援してくださる方がいて、僕がいる】という想いのもとに、現役時代はファンの方々から求められるサインや握手、写真撮影等には率先して参加しました。その後、引退。これまでの人生を振り返り、「僕は・・そうだ誰かの役に立つ仕事がしたい、お客さんの笑顔が見たい、この気持ちを生業としたい!」と思い、【遺品整理・不用品回収】の事業を立ち上げました。プロ時代の恩師の、『お前はカラダを使うことしかできないんだから!』という言葉を胸に刻み、お客様や困っている人々のために年中無休で頑張りたいと思っております』

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遺品整理、苦労も多いといいます

Q.遺品整理のお仕事で大変なことはなんですか?

束田「涙が出るときもあります」
束田『高齢者の孤独死は、社会的背景から年々増えてきてます。自宅にて一人で亡くなっているケース、孤独から自殺を図ってしまったケース、急な心不全で倒れそのままお亡くなりになってしまったケースなど様々。発見が早い場合はお身内の方などでも清掃に対応できるかもしれません。ですが・・・孤独死・自殺・事故死などの、多くの場合は誰にも気づかれないまま時間が経過し、ご遺体の腐敗・室内の死臭などがかなり進んでしまっていることがあります。特に夏場などは腐敗スピードも早く、害虫などが発生している場合も・・・「いや、親族だ!」と意をけっして頑張ろうと思っても「辛さ・悲しみ」が先に立ってしまい掃除をすることが出来ないというのは当たり前の感情です。そこで私達がお手伝いをするのですが、何度お伺いしても、慣れるという作業ではありません。ご遺族の胸中や孤独に天国に旅立たれた故人の気持ちはと思うと、涙が出るときもあります。無感情で作業を行うことなど永遠に出来ないと思います。ですが私たちはプロの意識をしっかりともって、清掃や消臭作業に全力を尽くします。ご遺族の悲しみや苦しみをほんの少しでも取り除くことが出来ればと。その気持でやります!』

Q.遺品整理業者を選ぶうえで注意したほうがいいことはありますか?

束田「極端に安価なところは注意を」
束田『よく街中で、軽トラなどで回っている回収車等を見かけた事はおありではないでしょうか?そういった回収車は廃棄物許可証を取得していないところが多いんですよ。もちろん全部とはいいません。また、ご提示するお見積りが極端に安価なところは不法投棄等の悪徳業者の可能性もあります。作業後に聞いていなかった追加費用を請求して来る業者もいます。危険です。思いもよらぬトラブル・被害を防ぐためにも、正式な資格を持った廃棄物許可業者を強くお勧め致します』

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※イメージ

Q.遺品整理をお悩みの方にメッセージを

私たちが出来る事は、故人の人生を振り返り【思いを馳せる】こちです。その大切な時間を共に過ごさせて頂き、寄り添いながら、「遺品整理というお片付けのサポートを誠心誠意・精一杯させて頂く」これに尽きると思っております。ありがとうございます。

まとめ

こちらの栃木ホームサービスさんに会うまで、遺品整理のお仕事があるのは知りませんでした。昔は、何でも屋さんがこのようなサービスをやっていたかと思いますが、社会的背景と需要から生まれたんだと思います。それにしても代表の束田さん、元スポーツマンだけあってパッ気っとして誠実そうな印象をうけました。もしお願いするという時があったら、こちらは心もカラダも弱っている時だと思います。そんな時に親身に寄り添ってもらえそうな感じがしました。

いつ身近な人がなくなるか分かりません。遺品整理もそうですが、いろいろと手続きもあるので、自分も備えてなにか本を買っておこうかと思いました。

取材先:遺品整理 栃木ホームサービス http://www.akagi4631.com/
取材協力:サイト制作会社ブルーミング http://www.bloom-ing.jp/

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