【熱海】伊藤和典氏インタビュー文字起こし

熱海青年会議所が、制作した映像

「動画で見る熱海の魅力と可能性 伊藤和典氏」

自分の敬愛する特撮映画「平成ガメラシリーズ」の産みの親が熱海に在住です。その伊藤さんが映像作品の脚本家という視点から「熱海」を見たご意見を述べられています。実に自分の持つ熱海のイメージとまったくピッタリ同じな感じでした。そこで、こちら映像を全文文字起こしさせていただき、多くの方に考えを共有でればと思いました。

自己紹介

「伊藤和典と申します、脚本家をやっています。代表作は【うる星やつら】【魔法の天使クリーミーマミ】【平成ガメラ三部作】などがあります。」

脚本家 伊藤和典

「東京で20年近く住んでて、そんな夏のある日、地面が少ないってことに、あらかたアスファルトに包まれていて、そのことに息苦しさを感じて、東京もうやだってなったんですよ。子ども育てるよりも伊豆がいいな~なんとなく伊豆がと漠然と思っていて。現実的に考えるとね、稲取から東京に出るって結構大変だったりするじゃないですか。そんなこんなで熱海に土地紹介してもらって、よかったなと結果的に思いました。」

→熱海を選んだのは、交通の便と自然がある良さ

熱海という街の魅力について

「歴史の断片みたいなのが散歩しているとあちこちにあるんですよ。丹那トンネルの入り口に書いてある4桁の数字があるんですけど、西暦じゃなくて皇紀何年って皇紀2600年って昔あったじゃないですか、あの皇紀で記載されているとかさ、そういうのが凄く面白い。

あと1月ぐらいから4月中ぐらいまで桜が咲いているのが、凄く気に入っていて、その時期は犬連れて毎日のように散歩していますね。インドア派だけど、自然も好きです。」

→歴史の断片をあちこちに感じられる。桜の季節が長い

※トンネルの入り口を見てきました→【熱海】丹那トンネルと丹那神社

これからの熱海へのリクエスト

「観光地なんだけれども、熱海のお店って、わりかし一見さんに厳しいところがあるんじゃないかな~って感じがしているんです、個人的な感じなんですけれど。そこらへんは、どうなんだろうと思います」

「それと、もうちょっといろんなものが安くなればいいな~って思います。若い人たちが日帰りで来てね、また来たいと思えるようになる要素が今んところ少ないような気がします。アジのタタキ定食が1000円以上するって、正気かって思ったりもする」

「そこらへんなんですけれども、たぶん熱海の古い人たちって何もしなくてもお客さんたちがどんどん来てたりするのを知ってた人たちだと思うんですよ。お客さんって、なにもしなくても来てくれるわけでなくて、来ていただくものなんで、そこらへんの気持ちがどうなのって、ありますね」

「今、来てくれている若い人たちがリピーターとなれるような要素をもうちょっと頑張ってかないとと思いますね」

→観光客にもっとやさしい観光地になって欲しい

熱海のもつポテンシャル

「凄い限定的な言い方になっちゃうんですけど、熱海は東京と肩を並べるくらいに怪獣の聖地なんですよ。キングコング対ゴジラで熱海城が壊され、大怪獣ガッパでガッパの親が上陸し、明言されてないですけれど、あれは明らかに熱海だとうというイメージでウルトラマンのギャンゴがつるやホテル、旧つるやホテルっぽい建物を壊し。キングコングとゴジラとガッパ・オスとメスとギャンゴと5頭も怪獣が来ている」

「それはね、怪獣好きな人とか特撮好きな人とかどれくらいいるかわからないけれど、誇っていいことだと思う」

「さらに言えば、あんまり言いたくないんだけど、機動警察パトレイバーの実写版でガ◯◯ってのが来てたりするんで、それ入れたらまぁ6体」

「いつか機会があれば俺も熱海に怪獣を上陸させたいと思ってたりするんで、あの貫一お宮はもちろん有名だけれども、それと俺らの年代からするとそれ以上に怪獣が襲撃した場所として有名なところなんですよって、この際、大きな声で言っておきたい。です」

→特撮映画・怪獣の聖地

※予告では、ラストカットに熱海城が映ってます

映画「キングコング対ゴジラ」より

映画「キングコング対ゴジラ」より 熱海城 日本映画専門チャンネルTwitterより

熱海市民へメッセージ

「ADさんいらっしゃいの山田さんは、山田さん一人でやってらしゃるんですよね。あれをもうちょっと組織的にできないかな~というのは希望としてあります」

「でもあの夢のような話をすれば、後楽園ホテルの先のところに空き地があるじゃないですか、あそこにスタジオができると嬉しいなと、凄く思う」

「スタジオに困ったら熱海に行けばいいやって、撮影終わったら温泉入って、酒飲んで、また翌日頑張りましょうみたいな。そういう設備というか、俺はできると凄く嬉しい。もしかして、嬉しいのは俺だけかもしれないけど」

→撮影チームに優しい街づくりで活性化を

※VTR尺:5分55秒

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伊藤さんの話を聞いて

歴史の断片探しは、熱海に訪れるたびに面白さを感じます。観光コースにしっかりとして商品化しても面白いと思います。アニメの聖地巡礼は、今やブームになっていますが、特撮映画・怪獣の聖地というは、まだ聞かないので熱海がイニシアチブを取って開発していくというのもいいかもしれません。「ADさんいらっしゃい」の拡充やスタジオ設立など行うのであれば、ぜひ何かしらお手伝いして、仕事にできたらなんて思います。もし機会があって、伊藤さんにお会いすることがあれば、いろいろと聞いてみたいと思います。

熱海青年会議所では、伊藤和典氏のインタビューの他に

下記の5名の方にもお話を聞いている。ご興味ある方はぜひ参考にしてください。

NPO法人atamista代表理事、株式会社machimori代表取締役 市来広一郎さん → インタビュー

温泉アナリスト 北出恭子さん → インタビュー

株式会社バスクリン広報責任者 石川泰弘さん → インタビュー

熱海出身フリーアナウンサー 本多小百合さん → インタビュー

「ADさん、いらっしゃい!」担当熱海市役所職員 山田久貴さん → インタビュー

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