「エッジの効いた熱海スポットを書け!」と天の声が聞こえますので、ここの事を書かない訳にもいきません。熱海には海に温泉に、庭園、美味しいグルメなど素敵な観光スポットが沢山ありますが、B級と言われるものにも事欠きません。熱海城の近くにある「熱海秘宝館」や全国でも数少なくなっているストリップ劇場の「熱海銀座劇場」があります。A級、B級もありますが、Z級と言えるのが今回紹介するスポットです。
実は、この場所については多く語れません。この記事を読んで、気になった人は自分の目で確かめてみて欲しいです。※ネットで検索すれば、詳細に書かれた記事もでてきます。
Contents
熱海のZ級スポットへ
私が向かったのは熱海城近くにある別荘地『熱海自然郷』の一番上にあります。ナビの案内に従っていくと写真の様なY字路に到着しますので、上り坂になる左に進んでください。
坂を車で登っていくと、突き当りになります。そこが、目的地です。
そこで目の当たりにするのが・・・
「祈願とは決意である」
と書かれて碑です。
この日は、正面入り口の厚く高い黒い扉が閉じられて進めません。右手にある小さな門があるのを発見し、中に入って行くことに。鬱蒼と生い茂る屋敷林の中、小さな水路の脇にならぶ通路石を踏みながら進んでいきます。あたりの空気が一変して不穏な感じをうけていると、どこからともなく係がやってきて受付をしてくれます。
屋敷林の中で、突然の受付
「お一人様、1080円です」
見学料は1,000円+税(1,080円)です。係の方はお釣りはもっていないので、訪れる人はお釣りのないようにお金を準備して行ってください。
入館のパンフレットを渡されます。
風雲文庫
風雲の歴史に學ぼう!秘蔵コレクション大公開!
電話:0557-67-4411
営業時間:9:00~17:30
定休日:水曜日
屋敷林の中には、お地蔵さん、風神雷神の石像、大きなブロンズ馬像、石塔など色々なものが設置されております。
なぜか、七人の小人や毒リンゴを手にして魔女の像もあります。
係の人の案内で連れられたのが、こちらの灯台
■灯台
係の人に最初にキツく言われます
「展示物の撮影は禁止です」
この■灯台の中に、風雲文庫の展示物があります。5層になった建物で、各フロアーに施設のオーナーが収集した遺物が雑多に並べられています。コレクショを展示しているというよりは、「とりあえず詰め込みました!」と言った感じです。
その展示物は、日本の明治から昭和にかけてのもので、よそでは展示されるような品ではありません。「いったい、なぜこれらを展示しているのか?」見ている人は考えさせられます。
「きっとコレクターの館長は、そういった思想の持ち主なんだろうな〜」
と、ここでは思うわけです。
途中から展示物を通り過ぎながら足早に最上階まであがっていきました!「死亡遊戯」のブルース・リーのごとく。なんということでしょう、灯台の最上層からの眺めは絶景でした!
四方が見渡せ、相模湾から熱海市街地までが一望できる絶景が広がっています。
絶景を楽しみ灯台をあとにして、受付のある建物に向かいました。すると係の人が
「こちらの地下にも展示物がありますので、御覧ください。
こちらも、撮影は禁止ですので」
日本で風雲と言う冠を持つ男と言えば「風雲児 織田信長」
信長の遺物から20世紀の偉人たちの縁の品々がこれでもかこれでもかと展示されています。
正直、ホンモノかよ!マジか?!
ってか、これ展示して大丈夫なの?!
これは、人には薦められない・・・
人格を疑われてしまう・・・
B級とかそう言うのじゃないよね
これ日本だから良いかもしれなけど、ヨーロッパだったら大問題だよ
ここは、絶対に外国人を立ち入れさせてはダメな施設
見ていると、アタマの中にいろいろと感想がよぎってきます。ここはイケナイ展示施設だったのです・・・
全てを見終わり地下の展示フロアーから上がってくると、係の方が「お茶を入れますのでおくつろぎください」との声がかかりました。案内された一階でも熱海市街地を一望できます。
絶景を見ながら、出された美味しいコーヒーを飲み、係の人とちょっとしたお喋りをさせてもらいました。
風雲文庫は、標高が高く冬には雪も振ることがあるそうです。気温の低く、避暑にはもってこいの場所でもあります。ここの展望はすばらしく良く、備え付けの望遠鏡を覗けば熱海駅前で足湯に入っている人の様子まで見れるそうです。
風雲文庫が建てられたのは「三島由紀夫が自決した前の年」だそうです。1969年と言わずに「三島事件(三島由紀夫がクーデーターを呼びかけ割腹自殺)」をベースに表現されたのは、きっと想いがあるのでしょう。
そんな話を聞きながら、絶景をみて、コーヒーを飲んでいると「自分はなにをしにここに来たんだ?」とふと疑念がわきあがってきます。
まとめ
この施設はオススメできる施設でありません。特に海外からの観光客を連れて訪れることは絶対にしないでください。
自宅に帰って、この日のことを思い返すと、コレクターである館長さんはそういった思想の持ち主ではないと確信しました。単に純粋な心で一心不乱に集めたものが、これらになってしまったのだろうと。ただ、これは他の人の理解を得れる品々ではない事は間違いありません。
2018年12月3日追記
新たにオカルトタウン熱海に登場した「不思議文庫」も気になります!