【インバウンド】観光の専門組織・日本版DMOって何?

観光庁の発表資料の中にあった「日本版DMO」について、ごく簡単にまとめてみた。

DMOとは?

日本版DMO

そもそも「DMO」とは、Destination Management Organization:デスティネーション・マネージメント・オーガニゼーションの略。観光施設、自然環境、飲食、伝統芸能、アート、風習・風俗などその地域にある観光資源のことをよく知り、地域と一緒になって観光の場所を作る専門組織のことです。

海外での成功事例があり、それを模倣し日本の観光力を高めて、地方創生に結びつけようという動きがあります。そこで日本版DMOを認定し、各地域で活用促進するものです。

観光庁日本版DMO http://www.mlit.go.jp/kankocho/page04_000053.html

Wikipedia”DMO” https://en.wikipedia.org/wiki/Destination_marketing_organization

観光庁が規定した日本版DMO

『地域の「稼ぐ力」を引き出すとともに地域への誇りと愛着を醸成する「観光地経営」の視点に立った観光地域づくりの舵取り役として、多様な関係者と協同しながら、明確なコンセプトに基づいた観光地域づくりを実現するための戦略を策定するとともに、戦略を着実に実施するための調整機能を備えた法人』

観光庁「日本版DMOとは?」 http://www.mlit.go.jp/kankocho/page04_000048.html

日本版DMO

日本版DMOイメージ

地域一体の魅力的な観光地域づくり、戦略に基づく一元的な情報発信・プロモーションを担う法人組織のこと。宿泊施設、商工業、交通機関、地域住民、行政、農林漁業、飲食店などその地域のすべての情報に精通していて、観光に関する調査と状況分析を的確に行い、地域の観光能力が最大限に発揮させるのが目的になる。

熱海で言うならば「意外と熱海」のプロモーションがこれにあたりますね。

日本投資銀行から出されている観光についての最新資料が、かなり参考になります。

日本投資銀行「日本型DMO形成による観光地域づくり」

追記:2017年4月9日

熱海新聞に、熱海のDMOに関する記事が出ていまいた。

【編集室】熱海型DMOはハワイ州がお手本 市内6観光協会を傘下へ

米国ハワイ州DMO「ハワイ・ツーリズム・オーソリティ(HTA)」元理事の木村恭子会長を読んで、観光戦略に関する話を聞いたそうです。熱海市は、市内の6観光協会(熱海市、伊豆山温泉、伊豆湯河原温泉、多賀、網代温泉、初島区事業協同組合)をまとめる戦略を検討しています。2017年5月上旬に熱海市観光戦略会議を開き、準備を本格化さる模様です。

まとめ

今後は観光戦略を考えていくには、単に観光協会だけが活動するのではなく、地域の産業を統括して展開していくことが必要です。その船頭的役割をこのDMOを担うということでしょう。さらに注目度がアップしていくワードなので、個人的にも注視していきたいと思います。

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