昨年秋に、伊豆山神社を訪れその周辺を散策したときに、悲しいかなホテル水葉亭が閉館していて「兵どもが夢の跡」を見たように思いました。
熱海が盛り上がってきているのに、こんな立派なホテルが閉館のままだともったいないと思っている時に、嬉しいニュースに飛び込んできました。日本各地のホテルを再生している大江戸温泉物語が、水葉亭を取得してリニューアルオープンするという!
大江戸温泉物語「ホテル水葉亭」
お台場の温泉からスタートした大江戸温泉物語、日本全国に展開していて熱海にもすでに1軒運営をしています。駅前から徒歩で7〜8分ぐらいのところにあるホテル、駅前からここのホテルまでは人の往来が結構あるので、熱海の町に活気を取り戻すのに一役かっている。その大江戸温泉物語が新たに熱海・伊豆山にもホテルオープン。
創業昭和28年の水葉亭は、源泉7本を持ち大きな温泉風呂で大人気を博していたホテルでした。熱海駅からもほど近く、部屋数は68もあり、海を見下ろす絶景が楽しめます。この立地のよさ、温泉の素晴らしを活かし、大江戸温泉物語では、部屋数を100部屋以上に増やし収容人数をアップさせています。
朝はどの部屋からも美しい日の出が見えるんでしょうね〜
所在地 静岡県熱海市伊豆山190-1
総客室・宿泊人数 102室(洋室・和室・和洋室)436名
宿泊料 1泊2食付バイキングプラン 9,980円(税別)~
※平日大人3名以上1室利用の場合
URL http://www.ooedoonsen.jp/
水葉亭のすぐ近くに源頼朝と北条政子ゆかりの地があります。
政子が逃れた 秋戸郷(あきとのごう)
水葉亭から国道135号線を熱海方面に徒歩1分に、とある碑が建っています。
北条政子・源頼朝ゆかりの地 秋戸郷跡
碑の右下に、解説板があるので見てみましょう。
この地は、北条政子が平氏の手により隠れ逃げた場所で、秋戸郷と言われています。
治承4年(1180年)8月23日、源頼朝は石橋山合戦に挙兵しましたが、戦に敗れて安房に逃れました。この間政子は、走湯山に身をひそめて頼朝の安否を気づかっていました。
9月2日、政子は、伊豆山権現の別当文陽房覚淵(かくえん)の計らいで密かに熱海の秋戸郷(阿伎戸郷とも書く)に移されました。秋戸郷は足川を南の境とする走湯山の神域の東南隅にあり、浜の方からしか入れないうえ、船着場も近く、神威を後ろ盾に覚淵(かくえん)の保護も行き届き、平氏方の捜索をくらませることができました。その日のうちに土肥実平の子・遠平が、頼朝が安房に逃げれるまでの経過を知らされたが、頼朝が船に乗ってからの事は分からないので、その夜の秋戸郷には喜びも悲しみも出る道がなかったのでしょう。この年の10月7日、頼朝は鎌倉に入り秋戸郷をたった政子は、12日、頼朝との再会を喜びあったと思われます。
「吾妻鏡」「熱海市史」ほかより
熱海伊豆山温泉/ホテル水葉亭所有地内
まわりにはなにもない、ただ碑がある場所なので歴史好き以外の方は見に行く価値はないかと思いますが、こんな場所が水葉亭の近くにあることを知っておくのはいいでしょう。
まとめ
熱海・伊豆山にある水葉亭は、北条政子を守った強力パワースポット!
「嫌な人から逃げたい方は、水葉亭に泊まると逃れることができて、運が開ける!」
ってコピーはいかがでしょうか?