【里山資本主義】とは・・・

読んだ本のメモ

「里山資本主義」

グローバルな経済システムに組み込まれる中で「仕方がない」とあきらめていた支出を疑い、減らしていけば【豊かさ】を取り戻すことができる。アメリカ的マッチョな大量生産大量消費資本主義ではなく身近なものを活用して無駄な消費を減らして地域社会を活性化させ心豊かな経済を作るという考え。それが「里山資本主義」

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Photo:永田雅之

NHK広島放送局が制作する「里山資本主義シリーズ」から生まれた言葉で、現在ではKADOKAWAから新書が発売されて、同新書シリーズでは異例の大ヒットとして人気になり、一時期話題にもなっていました。

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「里山資本主義」とは?

具体的に一体どう言ったことなのだろうか・・・例えば、山あいの自然豊かな農村に暮らす人。ちょっと散歩をして、薪の4,5本拾う。

薪を拾う?それが里山資本主義?

これでなにが起こるのかというと電気やガスで水を沸かすのではなく、それを薪を燃料にすれば電気代やガス代が必要なくなる。電気やガスは、遠く海外から買い付けてきた燃料を元に作り出しているのに対して薪は、近所にあるもので、運ぶ手間賃も必要なければ地域の外にお金をもっていかれることもない。今まで、田舎が都会や海外に吸い取られていたお金を近くものに回すことによって地域経済が活性化させる。※すでに田舎に住む人はやっている当たり前のこと。

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Photo:永田雅之

当たり前を言葉の力を加える

具体的には、「木クズや木材の有効活用」「木質バイオマス発電」や「食糧の地産地消の重要性」「地域通貨」などすでに聞いたことあるような話だが【里山資本主義】というワードを使いイデオロギー化することで、より具体的に広がりをみせている。普段、生活の知恵を言葉の力によってコミュニケーションしやすくすると、新たな知恵として多くの人に受け入れられる。

限られた資源をしっかりと発見して、内部で循環させることで、不必要に外部から資源を購入する必要がなくなる。外からモノを買うことは、すなわち内側にあるマネーがヨソに流れてしまうことでもある。

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Photo:永田雅之

これは、大きく都道府県規模や、国規模での考えにも当てはまることだと思う。外からのパワーに頼ることなく、持っているポテンシャルを最大限に活かして、経済活動を活発化させる。日本での女性の社会進出がもっとも喫緊の課題となっているものそうだし、子どもたちの学力・国際競走力強化もそうである。これからのさらに進む高齢化社会においては、労働力人口を拡大して、年配の方々にも頑張ってもらう必要がある。

※途中、自分のお気に入りの写真を何枚か、挟まさせていただきました。

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