【聖地巡礼】神田明神で聞いた聖地巡礼の話

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江戸総鎮守の神田明神へ

江戸総鎮守の神様・神田明神。御茶ノ水駅から徒歩5分、秋葉原からもほど近く、都心にある神社としても人気のスポットです。二年に一度の神田祭りには、多くの人々が駆けつけます。その神田明神で毎月一度、文化セミナー「明神塾」が神田明神とボーラ文化研究所の共催(?)で行われています。自分の興味ある分野の方の話があってので聞いてきました。

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明神塾案内

聖地巡礼総合プロデューサー 柿崎俊道

自分の目的は「第1部神社神道講座 神社と聖地巡礼」を聞くためです。「聖地巡礼」という言葉をご存知だろうか?本来の「聖地」とはメッカに代表される宗教的場所のことですよね。しかしエンターテイメント・観光分野における聖地とは、漫画・アニメなどのコンテンツに登場する場所のモデルとなった場所のことである。例えば、バスケット漫画「スラムダンク」の中に度々登場する湘南の海と江ノ電鎌倉高校前駅は、聖地として大人気で特に中国・台湾の人々が観光に訪れています。その聖地巡礼として町おこし・地域活性化につなげた例としてよくあげられるのは、アニメ「らき☆すた」に登場した埼玉県の旧鷲宮町です。女子高生たちのなにげない日常を面白おかしく描いた「らき☆すた」は、多くのアニメファンを虜にしました。そのアニメになにげに登場する鷲宮神社が、アニメファンが訪れて大変なことになっているのをご存知でしょうか?アニメが始まる前の2007年の初詣参拝客が9万人だったのが、2008年には30万人に、その後50万人近い参拝客で賑わってきているのです。

『らき☆すた』

美水かがみによる4コマ漫画作品、およびそれを原作としたゲーム、アニメ、小説作品。KADOKAWAの月刊ゲーム雑誌『コンプティーク』において2004年1月号より連載されているほか、『コンプエース』など数誌で掲載。2007年4月から9月にかけてテレビアニメ版が放送され、舞台となった埼玉県旧鷲宮町が聖地巡礼の場所として注目された。(参照:wikipedia)

柿崎俊道(@syundow)氏は、2005年に聖地巡礼に関する書籍を出版(『聖地巡礼 アニメ・マンガ12ヶ所めぐり』2005年3月)、その後この分野の第一人者としてプロデューサーとして数々のイベントに携わったり、各地の聖地に関する研究などを行ってきている。この講演にて、興味深かったポイントを幾つか紹介したいと思う。余談ですが、アニメ放送当時のらき☆すた掲載誌「コンプティーク」のTVCMを自分が作ってました。

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明神塾の様子

話の中で出てきた聖地巡礼の受け入れ側の魅力は3つ。

聖地巡礼の魅力 その1 聖地になるとなぜ嬉しい?

鷲宮神社にしても、いわゆる田舎の神社ながら集客はあったもののアニメの舞台となり注目され人気になった。聖地巡礼の対象となることで、突然観光資源に変わるのである。観光資源の乏しい市町村が「聖地」になりたがるのはそのためである。ただ聖地になったときにファンを受け入れ体制ができているのかという次の問題があり、それが最も重要でもある。

聖地巡礼の魅力 その2 若者がくる!

漫画・アニメのファンが来るわけだから、当然若者が行きます!ワカモノっていっても50代以上もいます。(今後、日本が高齢化が進めば60代、70代のアニメファンが来ることも当然あります。)若者が来るとなにが嬉しいかと言うと、若者はリピーターになります。その場所が好きで来ていることもあり、また近いうちに訪れたいと思う。一方、年配の観光客はリピーターになりずらい。ぶっちゃけて言うと、生きているうちに多くの場所に行ってみたいと思うのでしょう。「あそこは行ったから、行っていないあそこに行きたい」と思う。

聖地巡礼の魅力 その3 ファンが交流してくれる

聖地巡礼できたファンは、地元を交流を始めようとする。先述の鷲宮神社では、アニメの神輿をつくってみんなで担いでくれる。これはファンと地元との交流ですが、それ以外にファン同士が聖地で交流を持ち始めます。すると場所への愛着心からより再び足を運ぶようになり、息の長い観光客となってくれるのです。成功している聖地巡礼の観光地の秘訣は、この交流である。

鷲宮神社の話がでましたが、アニメ・漫画製作者は神社が好き!だそうです。その話は次回へ

後編→ 【聖地巡礼】なぜアニメに神社が出てくるのか?



第2章を柿崎俊道氏が担当執筆

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