すっかり熱海の神社を紹介するブログになっていますが、急ぎ取り上げなければならない神社があったので書きます。
熱海サンビーチからほど近く、古屋旅館さんとホテルかつらさんの間の路地に小さな神社があります。
大六天尊神社(だいろくてんそんじんじゃ)
今まで見たこと聞いたこと無い神社です。名前が大仰で、新興宗教の神社なのかと思ってしまいます。元々は「第六天神社」と呼ばれるもので、「大六天」とも表記されているそうです。
第六天とは?
戦国時代の歴史ファンの方はピンと来たかもしれませんが、織田信長が自らのことを「第六天魔王」と名乗っていました。
魔王の中の魔王、第六天魔王
天魔(てんま)とは第六天魔王波旬(はじゅん=悪魔)、すなわち仏道修行を妨げている魔のことである。天子魔(てんしま)・他化自在天(たけじざいてん)・第六天魔王(あるいは単に魔王)ともいう。
wikipdieより
この数字の六は、欲界の六欲天の最高位のことです。なので、魔王の中でも一番の魔王。
仏教の魔王・第六天魔王を祀っているのがこの神社だった。だったというのは、明治以前は仏教と神道が習合して祀られていた。明治時代に行われた神仏分離の際、多くの第六天神社が同じ数字【6】つながりで古事記・神世七代における第六代のオモダル・アヤカシコネ(面足命・惶根命)に祭神を変更されたそうです。強引な・・・
※大六天尊神社の祭神は未確認です。
この第六天神社は現在では関東近県にしか残っていない。昔は全国に存在したらしいのですが、豊臣秀吉で織田信長が信奉した第六天神社を関西からなくしたとか。
で、その一つが熱海にも存在するという訳です。
裏路地にある小さな祠です。
場所は、こちら。
まとめ
お隣に大六天会館があるからして、毎年例祭が行われているんでしょうか?追加情報を入手しだい、お知らせしたいと思います。
熱海の神社紹介記事
コメント
第六天については、明治の神仏判然令以前からオモダル・アヤカシコネと習合している事例もあるようです。
必ずしも「強引」とは言えないかもしれません。
参考
http://db.niihari.jp/jinja_view.php?id=8010148
https://togetter.com/li/54890
https://hirosaki.repo.nii.ac.jp/index.php?action=repository_view_main_item_detail&item_id=1262&item_no=1&page_id=13&block_id=21
コメントありがとうございます!!