熱海の神社を絶賛リサーチ中、また新しい社を発見しました。
藤森稲荷神社
写真の左手が、熱海図書館になります。正面に赤く見えるのが、藤森稲荷神社(ふじもりじんじゃ)になります。
お社は、コンクリートで出来た階段を登ったところにあります。
社名を刻んである石碑は、海軍中将・東郷吉太郎の書によるものです。東郷吉太郎の叔父さんは、日本海海戦でロシア軍を打ち破った東郷平八郎海軍大将です。
小さなお社ですが、しっかりとした作りです。”藤”森神社だけに、左手前にあるのは藤棚でしょう。
境内に由緒が書かれていました。
例祭:二月初午、九月初午
由緒:古記に依れば徳川家康は慶長二年(1957年)、同九年に熱海に訪れ入湯し、さらに三代将軍家光は寛永三年、御殿を造営されたその時、御殿の鬼門除として祀られたのが当社です。
大正二年、今上天皇が皇太子の御時金五百斤を奉幣されました。
本社は京都深草の藤森神社であって往古の勅祭社であり、皇室の寄頼所でもあった。神領二千五百石を賜り秀吉、家康が神饌(しんせん)を寄進された名社である此のお社から当社は往古分祀された由緒深い神社であります。
徳川家康が熱海へ来た時の御殿のための、鬼門封じで建てられているものです。当時の御殿が今の日航亭大湯にありました。地図で見てみると、そこから北東に藤森稲荷神社があることがわかります。
例祭の春は、二月初午(はつうま)2017年は2月12日になります。
ちなみに初午の日は、伏見稲荷に神様が降りてきたとされ、神のお使いである狐の好物が油揚げであることにあやかり、 この日にいなり寿司をいただくようになっています。この日には伏見稲荷大社をはじめ、豊川稲荷、祐徳稲荷神社など全国の稲荷神社でお祭りが行われます。
藤森稲荷神社の近くにさらに小さいお社がありました。
小澤來宮弁財天
図書館前の裏、藤森稲荷神社から温泉神社へ向かう途中に小澤来宮弁財天(おざわきのみやべんざいてん)があります。
來宮神社にも「来宮弁財天」がありますので、その分祀でしょうか。
小澤来宮弁財天の近くには、温泉が出ていました。こうした温泉を汲み上げる施設は、熱海市内に数多く点在します。
場所はこちらです!
まとめ
時の権力者のゆかりが数多くある熱海、場所それぞれ歴史があり、それが日本史と直結しているので調べてみるとなかなか面白いです!