【熱海】あたみマルシェレポート2016.11

2016年11月27日(日)に「あたみマルシェ」に行って来たレポートです。

“あたみマルシェ”とは?

海辺のあたみマルシェ〜クラフト&ファーマーズマーケット

http://atamimarche.jp

コンセプトは”熱海のまいにちをもっと豊かで楽しいものに♪”

11月27日(日)10:00〜16:00

場所:熱海銀座通り商店街

「マルシェ」とは「市場」の意味

「マルシェ」というのは、もともと「市場」という意味のフランス語です。生産者と消費者の交流ができる場所で、ヨーロッパでは一般的だったのが、21世紀に入り日本でも注目を浴びて各地で行われるようになってきました。農林水産省の助成事業としてはじまった「マルシェ・ジャポン」などは、全国各地で行わています。また、農協主催もものや、高速道路のサービスエリアでなどでも農作物の生産者の方々が直接持ってきて売っている姿は見られます。

熱海で開催されているのが「海辺のあたみマルシェ」

およそ三年間つづいているという「海辺のあたみマルシェ」今回はVol.19になる。二ヶ月に一回(奇数月)開催、地域の活性化を目的としたイベントです。熱海・伊豆の農作物の生産者、工芸品のクリエーターの方たちがお店を出している。熱海銀座の入り口常磐木羊羹店のある交差から佐藤椿油店前までの間およそ200メートルにおよそ40軒のクラフトワークや農産物・飲食のお店が並びます。地元熱海の方が中心に、近隣の市町村からも出展者がありで、訪れた12時にはとても賑わっていた。これは本当に楽しそうなイベントで、来ている方々が本当に笑顔です。

マルシェの様子

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熱海銀座通りで行われる

当然、車両は通行止めになっています。通行止めの部分には、ちゃんとガードマンの方が立って誘導をしてくれます。お手洗いの案内などもしてくれました。

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あたみマルシェの看板

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あたみマルシェの看板

こちらの看板が、裏表になっております。銀座通りの上と下と両方に掲げれています。「あたみマルシェとは?」や出店しているお店の情報、次回の開催予定日、今回のマルシェのイベント情報が載っているので、まず来たらチェックする必要があります。初出展のお店情報、出店さん募集、スタッフの募集も行っています。

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七輪焼きブース

熱海銀座の中央に大きな駐車場が2つあります。一つには、飲食系のお店が出ておりましてどれも美味しそうな店ばかり。自分はロシアのクラフトビールを頂きましたが、絶品でしたよ。もう一つの駐車場では、七輪焼きのコーナー。食材を購入して、七輪で自分で焼くスタイル。宇田水産の新鮮な魚、伊豆熱海の美味しい干物がその場で食べられます。(1時間300円)

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自分で食材を買って七輪で焼く

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地元のうまそうな魚介類が並びます

たいのカマ150円、カンパチのカマ200円、ブリカマ300円、まぐろのネギマ200円、イカ串200円。自分が大好きなのがイカの口、これウマいですよね〜

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特大キャベツ 1万円

特大キャベツ、焼いて食べたら100人分ぐらいあるでしょう。いったい誰か買うんでしょうか?って、これの狙いとしては写真を撮ってもらいSNSでの拡散ですよね。まんまと引っかかっています。隣のカマスひもの100円も気になります。

あたみマルシェの雰囲気

撮影してきましたので、アップします。全部のお店が、ちょっとでも映るように考えて撮影したのですが、でてないところがありましたらゴメンナサイ。

先程も書きましたが、出展者も遊びに来ているお客さんも本当に楽しそうですよね。観光客ばかりでなく、地元の方もお客さんとして来ているような感じを受けました。

撮影していたらトークショーの始まる時間に、行ってみました。

12:30 「あたみマルシェのはなし」トークショー

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あたみマルシェを語る主催者

トークショーと言っても、熱海のことを面白おかしく話すという趣旨のものではありません。「あたみマルシェ」の意義についての話しです。日本全国いろんなところでマルシェが開催され、みなさん真面目に目的と意図があってやられているけど、それを利用者などにちゃんと伝える機会を設けているのを見たことがなかったので、これは本当に大切な事だと思います。で、話のスタートは・・・

Q.なんでマルシェをやってるの?

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「熱海の課題」を解決するためです。

全国の商店街どこも悩んでいる閉店してさびしくシャッターが降りた町並みに活力を与えるためです。

町に活力を取り戻すために、マルシェで目指すもの

・まち起業家の発掘、育成

マルシェに参加することで、新たにビジネスにチャレンジしようとする人が実際に出てきています。今回ならんでいる店を見て、手工芸品の店舗が多かったのは新鮮でした。農産物ばっかりかな〜とイメージしていたのですが。アーティストが作る工芸品店は、常にお店をもつ必要はありませんが、ひと月に一度、ふた月一度の出店などあると効果的だろうなと思います。また趣味の延長からでの参加もできそうですし、参加のハードルが低いのは起業意識を高めるには良いと思いました。

→ 過去の出展者数がのべ700店舗

・まちのファンづくり

毎回500名ぐらいの来場者が来るそうです。観光オンシーズンだと観光客が多いそうですが、オフシーズンだと来場者が減るのかというとそうではなく、地元の方々がやってくるそうです。家族連れが沢山いましたので、地元の方々だと思います。成功するには地元の後押しは必要です、観光客だよりだと継続的なものにならないかもしれません。

→ 過去来場者数 のべ80,000人

・チャレンジを支えるコミュニティづくり

マルシェ実行委員会を募集して、多くの方に参加してもらっています。参加することによって、イベント運営の仕方を学べたり、自分のアイディアをイベントに反映。年齢と職種を越えた多くの方と交流ができる。参加者どうしが支え合う、いい雰囲気が熱海銀座を歩くだけで感じることができました。

・まち起業家のリノベーション参加意識づくり

マルシェを行うことで、シャッターが閉まっていた店舗が徐々に開き始めています。物件を改装して新しく生まれ変わらせ町に活力を与えるリノベーション。一時期あった閉まった店40店舗が現在半減し、若い人のアイディアと行動力が実ってきています。また、閉まってる店舗の前では出店しないという決まりで、嬉しいことに出店スペースが少なくなってきているそうです。笑顔が集まるとこには、活気が蘇るといったところでしょうか。

補助金に頼らない独自運営

マルシェの成果として、投資原資作りがうまく行っている。補助金に全く頼らない運営、独自採算で、低コストで行っている。日本中のマルシェで補助金やいろいろな所から紐がついていることを考えると、成功しています。協賛企業もついているようでしたが、企業色が薄くてこれも大変好感が持てました。ただ問題点もあり、実際に運営していく人材不足があるそうです。看板にもしっかり「実行委員募集」の文字が書かれてましたし、町に貼られるポスターにも載っていました。

長期的には、マルシェを通して

まち起業家の発掘、そして創業支援事業とのきした活用を目指している。

マルシェだけとどまらず、熱海では様々な施策が有機的に連携して行われています。その辺については、おってレポートして行きたいと思います。

と、マルシェの意義について聞けるいい機会になりました。もし「あたみマルシェ」に訪れる方は、飲食を楽しみ、買い物を楽しむだけでなく、このお話を聞いてみるとさらに楽しい時間が過ごせますよ。

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14時からは「昭和レトロ散歩」と題して熱海の地元の方が町を案内してくれました。

その様子は次のブログにてご紹介します。


次回開催

熱海マルシェVol.20

2017年1月15日 10:00〜15:00

場所:熱海銀座商店街

追記 2017年5月28日

あたみマルシェは、2017年4月より海岸沿いの広場に移動して開催されています。こちらの記事で、その様子をアップしております。

【熱海】あたみマルシェがリニューアルしたよ?!

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