先日、和歌山に行ってきました。その様子を何回か分けてお送りしたいと思います。
梅の花
3月上旬の和歌山県を車で走っていると、そこかしこに白い花が咲いているのを見かけます。梅の花です。これは愛でるためのではありません、梅干し用の梅の木です。6月になると梅の実がなり、農家さんたちは収穫のため家族総出の大忙しになります。
そんな梅の花の咲く時期に、日高川町初湯川地区(旧美山村)にある由緒ある古い村の神社を訪れました。私は近くの温泉宿に宿泊していたので、朝食後のチェックアウト前の時間に散歩がてら行ってまいりました。
上阿田木(かみあたぎ)神社
国道424号線から美山温泉へ向かったところに神社はあります。周辺には、目立った案内がないので、向かうにはカーナビを使うか、スマホの地図を見ながら行くことをオススメします。近くまで来ると、神社が側にある看板があるので存在に気づきます。
看板を見つけたら、奥に入って行きます。
杉の巨木の参道を抜けて行くと、鳥居と社殿が見えてきました。
石の鳥居があり、車の侵入を防ぐためのコーンが立っています。
上阿田木神社 由来
境内には、樹齢400年を越える杉・檜が生い茂っています。この神社周辺は、和歌山・日高地方で最も古い杉檜林で、荘厳な空気がただよいパワーを感じます。鳥居をくぐり、本殿に向かう途中に長床があります。
長床(ながとこ)
本殿の前にある細長い建物は長床と呼ばれます。長床は熊野系の神社に多くみられます。これ単なる拝殿ではなく、修験者・行人(ぎようにん)らの長床衆に一時の宿泊・参籠の場を提供していました。上阿田木神社では毎年4月28日、29日の例大祭では、この長床で舞が行われています。
お祭りの様子が、YouTubeにアップされていました。
和歌山観光情報より 上阿田木神社のお祭り
上阿田木神社のお祭りは4月28日に宵宮、29日に本祭りが開催され、花祭りとも呼ばれています。和歌山県下でも少ない春祭りの一つで、「京より南にない祭り」と言われています。
祭りは宵宮の朝早く、日高の浜辺へ潮水と藻を取りに行くことから始まります。海山の幸七種(本祭は十三種)を供え、お神酒供えの式に続いて神楽を奉納します。この神楽が有名な「ヤツハチ」と「稚子の舞」です。
長床を抜けると、本殿があります。
造りは本殿、西殿、東殿と3つのお社が並ぶ熊野大社系。熊野大社からの分祀によるものであることが伺えます。
とても綺麗に清掃されて、お参りしてもとても気持ちのよかったです。
まとめ
田舎には、長年信仰されてきた素晴らしい神社が必ずあります。地元住民の手でこれからも末永く守られてくることを願います。
この近くにある素敵な田舎カフェに行ってきましたので、後日書きたいと思います。
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