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日本30年後の高齢化社会をゆく熱海
静岡県が2017年5月29日に、4月1日時点の県内総人口に占める65歳以上の高齢者の割合が過去最高の28.2%だったと発表しました。市町村別で高齢化率を見て、行政単位が【市】だと熱海が、静岡県の中で最も高齢化率が高くなっています。その高齢化率は日本の30年後の数字だと言われ、熱海は高齢化を30年先取りしているのです。
静岡県の市町村別 高齢化率
熱海市45.5%
伊東市40.2%/下田市39.9%/静岡県平均 28.2%/全国平均26.7%
熱海市よりも高齢化率の高い町村は、西伊豆町48%と川根本町47.5%です。
熱海は、高齢化率が高く日本の30年先の高齢化社会を行っていると言われています。
熱海市の人口と男女比率
人口は、自然減(死亡)よりも、社会移動(転入)が多く微増をしているようです。熱海に移住している人が増えているが数字でも見えてきています。(これは、全国的にみての傾向なのか、今後注視していきたいです。)
にしても、女性の比率が多い熱海ですね〜
この後、熱海の人口はどうなっていくのか?
調べてみました。
静岡県庁のホームページ「将来推計人口」
県庁「将来推計人口」のページにて、これから先の静岡県と静岡県市町村の人口推移が記されています。→ 静岡県及び県内市町の将来推計人口
国立社会保障・人口問題研究所が公表した「日本の地域別将来推計人口」を踏まえて、人口推移を想定している。
その中から主な部分のみを抜粋、熱海の人口推移予測をグラフ化してみました。
出典:静岡県の将来人口の推計について 平成25年10月 静岡県 企画広報部 統計利用課
出典:静岡県内市町の将来人口の推計について 平成25年12月 静岡県 企画広報部 統計利用課
人口は、この先どうなっていくか?
合計特殊出生率がこのまま1.54前後で推移しつつ、社会移動(転出・転入による人口移動)があるケースを推計1Aとしたもを抜粋してみました。
他のケースとしては、
推計1B:出生率はそのままで、人口が移動を想定しない
推計2A:出生率が2.0まで上昇、社会移動(転出・転入による人口移動)あり
推計2B:出生率が2.0まで上昇、人口が移動を想定しない
※出生率が2.0になるわけがないので、推計1Aが可能性が高いと思いこちらの数字をアップしております。
静岡県での年齢階層人口の推移
静岡県全体でみて高齢化率2010年が23.8%→2040年が35.8%に上昇しています。2040年でも熱海の現在の高齢化率よりも低いです。
人口は、2010年376万人→2040年308万人に減少。2010年を100%としたとき、82%になって、減少率はおよそ2割です。
静岡県市町村別 人口数の推移
熱海市は、
2010年3.9万人→2025年3.1万人→2040年2.2万人
で推移予測されている。
2010年を100%とした時、2040年には57.6%に減っていいます。
これは、静岡県のほかの市町村と比べると、大きな減少率と言えます。
静岡県市町村別 年齢階層別人口割合の推移
高齢化率についても見てみましょう。こちらは、わかりやすいようにグラフにしてみました。
熱海市の高齢化率推移
2010年38.6%→(2017年45.5%)→2025年46.6%→2040年49.6%
ほかの市町村は、2025年以降に一気に高齢化率が上昇しています。一方、熱海市は高齢化率がすでにマックスに近い45〜50%に上昇しているため、今後の高齢化率はゆるやかに上昇傾向になっています。これから向かえるのは、後期高齢化社会です。75歳以上の後期高齢者の比率は、2040年には30.3%を向かえます。
グラフ横並びにしてみましたが、人口数からすると一番右の2040年の円は半分の面積です。
まとめ
高齢化も大変ですが、主要産業が観光業の熱海において大きな人口減は即衰退の原因になると思うのですが、これをどう対応していくか考えていく必要がありそうですね。
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