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熱海市の統計資料「熱海市の観光」より
平成26年度版の資料をいくつかグラフにしてみました。
出典:熱海市サイトより 熱海市の各種の観光に関する動向をまとめ
熱海市の面積と位置
熱海市面積61.61km² 熱海市人口密度 626人/km²(H.26)
全国平均面積 170.49km² 静岡県平均面積 188.03km²
全国平均人口密度 1,150人/km² 静岡県平均人口密度 745人/km²
※全国・静岡県の資料:統計でみる市区町村のすがた2004
ほとんど山に占められているので、住める場所は狭くコンパクトシティなのが分かります。市街地における坂の割合は、坂の街として有名な長崎や函館を越えるそうです。日本一の坂の町です。
熱海市の人口推移
昭和25年 38,939人
昭和30年 44,236人
昭和40年 54,540人 ←人口のピーク!
昭和50年 51,735人
昭和60年 49,046人
平成元年 48,159人 平成になり人口減が加速
平成10年 44,499人
平成20年 40,906人
平成26年 38,539人
昭和15年からの統計データがある。2万7千人から順調に伸びてきた熱海の人口は、昭和40年5万4千人のピークをむかえる。そこから、ゆっくりと緩やかな傾斜で人口が減ってきていくのだが平成元年あたりからより人口減のスピードが加速している。丁度、そのころが第二次ベビーブームの世代が高校を卒業しだす時期になる。平成23年には4万人を切っている。
市の分析によると
昭和9年、東海道線の丹那トンネルが開通することによって、熱海に東海道本線が止まるようになる。それまで、熱海線というローカル線だったのが一躍東海道本線にランクアップしたのが、町の活性化につながり現在の観光業発展の基礎を作っている。発展が人口増加化につながっている。
昭和40年以前の急速な人口増加は、東京オリンピック開催に向けての交通網の整備、東海道線新幹線の開通により、さらなる観光都市として熱海の発展が背景にある。
それ以降の人口減は、伊豆半島東方沖地震の頻発により安全性に対する不安や、バブル崩壊による景気低迷、旅行形態の変化による団体旅行の激減が原因だと思われる。
入湯税から見た宿泊施設利用人数
入湯税とは?
環境衛生施設、鉱泉源の保護管理施設および消防施設その他消防活動に必要な施設の整備ならびに観光の振興および観光施設の整備に要する費用に充てることを目的として、入湯客に課す税金である。間接税であり、地方税法701〜701条の29で定められている。1957年から目的税とされている。標準税率は1人1日当たり150円である。鉱泉浴場の経営者などが、市町村の条例に定めるところにより特別徴収義務者に指定され、これが納税者である入湯客から税額を徴収する。
wipediaより
熱海市:入湯税について p/page.php?p_id=608
統計が昭和49年からしかないが、その当時とくらべても200万人もの宿泊利用者が減少している。
最低の数字は、平成23年256万人である。
ここを底にV字回復と言われていて、平成25年には300万人を越えている。
入湯税から見た観光リクリエーション客数
上記の2つの数字を一つのグラフに
宿泊で訪れている人が減っている以上に、日帰りで観光に来ている人たちが平成13年をピークに激減していることがわかる。ピーク時の半分の数字になっている。当然、町には人が繰り出さなくなるので、町が閑散として雰囲気につつまれてしますのは、このためでしょう。
入湯税から見た宿泊施設数
寮・保養施設の数ががバブル崩壊により、ピーク時の3分の1に落ちています。
鉄道・熱海駅の乗客数
こちらが一番驚いた数字です。熱海で電車に乗る人がピーク時の5分の1になっています。原因としては、考えられるのは観光業の衰退と、電車での旅からマイカーでの旅にシフトしたと言うことでしょうか。東京からほどよい近さの熱海故に、わざわざ電車にのるよりはマイカーで訪れた方が旅がしやすいと言うことでしょう。
駅ビルが今年2016年11月にリニューアルオープンしたので、乗降数に貢献してくれるでしょうから、平成29年の数字に注目したいところです。
まとめ
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