【移住】今、ちょっとだけ西がおもしろい?!

2016年9月に東京・入谷で開催されたイベント 「都心でガツガツ仕事でもなく、田舎へターンでもない生き方はあるのか?!」 ※ブログにも書きました。 → 2016年9月のブログ 同じ主催「小田原、真鶴、熱海リアルトーク実行委員会」のイベントが2017年1月年明け早々、渋谷で開催されたので行って来たのレポートします。話が飛び飛びで読みづらいところがあるかもしれませんが、ライブトークイベントなのでご了承くでさい。で、今回のタイトルは、

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ソトコト編集長・指出さんと考える
~今、ちょっとだけ西がおもしろい⁈小田原、真鶴、熱海リアルトーク~
今、ちょっとだけ西がおもしろい⁈小田原、真鶴、熱海リアルトーク

今、ちょっとだけ西がおもしろい⁈小田原、真鶴、熱海リアルトーク

場所は、渋谷駅から歩いて5分くらいにあるイベントスペース「渋谷TOC第2ビル 2F Creator’s District200」キャパは、40名ぐらい。直前のFacebookイベントページをみたら参加者45名になっていたので、これは満員の予感。

Facebookイベントページ → こちら

タイトルの「ちょっとだけ西」って、東京から本当にちょこっとだけ西の小田原・真鶴・熱海。

Creator'sDistrict200

Creator’sDistrict200

熱海、小田原、真鶴のメンバー

熱海、小田原、真鶴から登壇参加メンバーは、前回と同じ。イベントの進行は、この方々の自己紹介からはじまりました。 【真鶴】來住(きし)友美さん(真鶴出版 共同代表) 【真鶴】川口瞬さん(真鶴出版 共同代表) 真鶴出版  http://manapub.com 【小田原】山居 是文さん(株式会社旧三福不動産 共同代表)旧三福不動産 http://93estate.com 【熱海】市来 広一郎さん(NPO法人atamista 代表)

左 市来さん 右 山居さん

左 市来さん 右 山居さん

左から來住さん 川口さん 差出さん

左から來住さん 川口さん 差出さん

この4名に加えて、ゲストで参加したのが、ソトコト編集長 差出さん。

ソトコト編集長 差出さん

差出 一正(さしで かずまさ)さん

1969年群馬県生まれ。上智大学法学部国際関係法学科卒業。雑誌『Outdoor』編集部、『Rod and Reel』編集長を経て、現『ソトコト』編集長。

2011年東日本大震災を経験した後に、ソトコトの編集長になった差出さん。「この後、日本はどうなっていくんだろう?」という気持ちの中で、ある世の流れを感じだといいます。

この2〜3年でワカモノのある特定の人たちが従来の出世コースではなく、ソーシャルやローカル・地方に目が向いてきている。

その流れから、以前はロハスやエコを取り上げていたソトコトは、ソーシャルに転換したそうです。自分が一時期ソトコトを購入していたときは、エコ雑誌でした。もう15年ぐらい前の話でしょうか。その後、雑誌はロハスに進んで行ってからは買わなくなりました。そうしたらなんと「ソトコト」今は「ソーシャル」をテーマにしている雑誌になっているとのこと。 今の読者の中には、昔ロハスの雑誌ということを知らない人も多いと聞き時代の流れを感じます。 差出さんは、昨年2016年は強く感じた「ある言葉」集約されると紹介しました。

ローカル線沿線からはじまる、「あたらしい地方」を発信するソーシャルな視点

ローカル線沿線からはじまる、「あたらしい地方」を発信するソーシャルな視点

ローカル線沿線からはじまる、「あたらしい地方」を発信するソーシャルな視点

ソーシャルな視点といいますが、このソーシャルとは? 「ソーシャルビジネス」「ソーシャルグッド」「ソーシャルベンチャー」などのキーワードがあるんですけれども、平たく「ソーシャル」を定義すると

「社会をよりよく変えていく仕組みの人や物のこと」
ソトコト 地方の働き方

ソトコト 地方の働き方

では具体的にどんな人達が、どんなソーシャルな活動をしているのか、矢継ぎ早に下記の4地区を紹介しました。差出さんが時間がないので端折りすぎて、話が飛んでますが雰囲気はなんとなく伝わったので、なんとなくの雰囲気をまとめてみます。

 三江線の「蔵庭」(島根・江津市)

「蔵庭」という場所が生まれたストーリー。(三江線)

「蔵庭」という場所が生まれたストーリー。(三江線)

昔の教科書で東京から一番遠い場所と言われている島根県江津市。そこに東京から移住してきた3人若者がカフェ&ベーカリー「蔵庭」を作った。わずか2万人弱の町で起業です。大都市の東京では商売にはなりそうではあるが、、、ワカモノのいなさそうな、そんな町で商売がなりたつのか?

その3人の思いは、自分の作った建物や食べ物を大事にする。

カフェ&ベーカリー「蔵庭」のサイト→ kuraniwa.jp

ソトコトの記事から

ソトコトの記事から

そんな田舎でも素晴らしいことがあり、変わったところであると差出さんは3人に教えられたといいます。 ここでは、「1日で50人の友達ができます」あっという間に、繋がります。人数(人口)は少ないですが、プレイヤー(人に関わる人)が多い。 人が多くの人と関わることで、社会がよくなる信念で成功させています。例えば、イノベーションができる建築家がいる。そして小学生にパン屋さんの建築をデザインさせている。子どもたちが20歳、30歳になったときにパン屋に愛着を持ち続ける、故郷に愛着を持ち続けることができる。すると地域は活性化していくのです。 ここで大切なのは、地方はかかわる場所を増やしてい行く必要がある。観光だけを大事にして地域内での関わりを蔑ろにする場所は未来はない、考えなおさないといけない時代だと差出さんは考えます。

 →都会にない、人と人の繋がりによって地域を良くする

群馬のケルナー広場(群馬・高崎市)

つづいては、群馬県出身の差出編集長の元に県の人から嘆きの声がかかってきた話。 『ブランド別人気都道府県ランキングで群馬県が45位になった。差出さん、なんとかしてください!』と。 「嫌です」断ったそうです。ブランドランキングは興味ない差出さん。てか、そんな統計意味がありませんよね。そんなブランドを気にするならと、差出さんは群馬の学生が中心に集まる会合である質問をしたそうです。

「ケルナー広場を知ってますか?」・・・誰も知らない

その場にいた群馬の人120人は誰も知らなかったそうです。

「ケルナー広場」が、高崎市にできた!(上信電鉄)

「ケルナー広場」が、高崎市にできた!(上信電鉄)

ケルナー広場とは?

ケルナー広場の遊具はドイツの遊具製作会社ケルナースティック社の遊具です。この遊具は斬新なデザインと構造が特徴で、子どもたちが自由に創造し、工夫して遊ぶことができます。この遊具はすべり台の階段が斜めであったり、のぼり棒がぐらぐら揺れたりします。一見危なそうに見える遊具ですが、この遊具の「つくり」が子どもの冒険心を駆り立て、危険を回避する能力や身体能力の向上につながります。自分で考え、よく見て、よくさわって、自分の責任で自由に遊びましょう!! 高崎市HPより

要は、子どもを怪我をさせるためのデザインで作られた遊具。子どものうちに怪我をしたほうがいいし、そうすることで自分たちの持っている能力を知ることができるのです。

ブランドの価値をあげたいのに、なぜ知らないだ!

このケルナー広場を作るために群馬県は、1億円かけて整備しました。ブランド価値を高めたいのなら、こんな素晴らしい考えで作られた遊び場をもっと認知・宣伝することから始めるべきです。自分の持っている価値を理解しないで、自分のブランド力をあげよういうのは土台無理なことでしょう。 なぜかこんなに良い物があるのにニュースにならないのか? そこで差出さんがケルナー広場を取材しようとして高崎市の担当者に問い合わせしたところ、断られるのです。驚愕のその理由

「めんどくさいから、来ないでください」
最初の一ヶ月で2万9000人を集客

最初の一ヶ月で2万9700人を集客

流石、お役人ですね。しかし、こんなに危険でめんどくさい遊び広場に、オープンして一ヶ月で27,900人が訪れました。若い子育て中のお母さんたちが来ました。 若いお母さんがケルナー広場を支えていて、ワークショップなどもやっているそうです。

「シマントモリモリ団」の森づくり(高知・幡多地区)

差出さんが2016年で一番大きな出会いは、高知県「シマントモリモリ団」森林ボランティア団体の方々。何をやっているかというと

自伐型林業、持続可能な林業

聞くと・・・女性でもできて、朝2〜3時間の働くだけで日に3万〜8万の利益も可能。本当か!? 都会だから林業はできないってことはなくて、日本の街のすぐうらには「里山」「中山間地域」があり、それは宝の山でもある。そして、自伐型林業では、人材が求められている。うん、なるほど地方でうまく成功しているケースですが

で、一体自伐型林業とは?
「シマントモリモリ団」

「シマントモリモリ団」

NPO法人 自伐型林業推進委員会 http://jibatsukyo.com/about/

自伐型林業(じばつがたりんぎょう)とは、採算性と環境保全を高い次元で両立する持続的森林経営です。参入障壁が非常に低く、幅広い就労を実現します。今、国土の7割を占める山林を活用する「地方創生の鍵」として期待され、全国各地で広がっています。 自伐型林業推進委員会より

なんだかよくわかりませんね。。。別の説明から

自伐型林業とは、山林所有の有無、あるいは所有規模にこだわらずに、森林の経営や管理、施業を自ら(山林所有者や地域)が行う、自立・自営型の林業であり、限られた森林が所在する地域で暮らし、その森林を永続管理し、持続的に収入を得ていく林業です。

これでもよくわかりませんね。。。。 これに関しては、おって勉強報告していきます。ただ、検索してみるとやはり「日当1.5〜4万ぐらいまで出た!」や「副業で300万稼げる!」みたいな人たちが続出しているようです。日本の山は、先祖によってまもられてきた宝の山。今、活用しないでいつ活用するのか?! 最後の事例がこちら・・・

パーリー建築(新潟・十日町市)

毎日がパーティをやりながらリノベーションを行っている「パーリー建築」の人たち。パーリーピーポーならぬパーリー建築?!東京出身の3人のワカモノが新潟県十日町市で廃材や古民家を改修している。魚沼産コシヒカリで有名な十日町の水田の真ん中で「田んぼの学校」を始めた。農業のこと、お米・野菜を知るための学校である。

「パーリー建築」

「パーリー建築」

ところで「リフォーム」と「リノベーション」の違いは?
簡単に言うと「リフォーム」とは、古くなった建物を新築に戻すこと。「リノベーション」は、建物におおがかりな工事を行い、性能を新築よりも向上させ価値を高めること。

差出さんは、あたかも東京にいるようなワカモノが何故こんな田舎にいるのか聞いてみた 「都会にないものがここにある。地方にはファンタジーがある」 どんなファンタジーかと問うた 「差出さん、ある朝起きたら玄関でおばあちゃんが立っていて、何を言ったと思います? 『うちの家あんたあげるから、もらってくれ!』 なんと他人であるおばあちゃんが家をくれたんですよ!」

これは、なかなかのファンタジーです。

  差出さんがどんな流れから発言したか記録できていませが、大事なことを言っていたので紹介。 東京で一次情報を得るのは難しいけれども、 地方に行けば行くほど一次情報にダイレクトに受け取れる。 東京にいるとマスコミやWEBを通した情報ばかりが氾濫して、一次情報と触れる機会がほとんどない。面と向かって会って話す機会をもうけて、どこかに出かけるのに労力を惜しんではならい。一方、田舎では人に会うとそこには情報源があり、物事が実に新鮮である。

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あたらしい地方」を発信する、ソーシャルな視点

と、矢継ぎ早に各地のソーシャルで活躍する人の紹介をしてくれた差出さん。自分の話は本当はどうでもいいんです、この会場に集った人たち同士が仲良くする必要があるんです!と。 これこそ、ソーシャルな繋がりであり、一次情報の大切なことを言わんがしている。

「あたらしい地方」を発信する、ソーシャルな視点

「あたらしい地方」を発信する、ソーシャルな視点

一番最初のパネルにあったキーワード

【「あたらしい地方」を発信する、ソーシャルな視点】

を実践するための重要ポイントは、3つある

1.関係人口を増やす

今回の紹介してきた事例の中でいづれのケースにおいても重要なことは、関わる人を増やす必要がある。関わる人を大切にすることによって、社会がよりよい方向に進んでいく。

2.未来をつくっている手応え

未来のことを、自分が関わっていることを考える。100年先のグランドプランだけでなく、明日明後日を未来も考える。未来をイメージすることの大切さ。

3.「自分ごと」として楽しい

すべてを「自分ごと」として楽しむ。やることを他人のためと思ってやっても面白くないですよね、自分のことだと思えば何でも楽しくなります。 以上で、差出さんお話は終了。 この後は、小田原・真鶴・熱海の地域についての話が行われました。 関係人口を増やせているのか?未来を作っている手応えを感じれているのか?「自分ごと」として楽しんでいるのか? 各地域がそれぞれに交流することの大切さも指摘されていました。 ということでの、あっという間の1時間30分。終わったことに後ろを見たら、立ち見もでる大盛況でした。

告知

最後に、参加者からの告知が行われました。

小田原の山居さんからのお知らせは・・・
空き家ツアー

空き家ツアー

空き家ツアーを旧三福不動産で行います。実際に空き家になっているところを見るのですが、借りられるかどうかはわからないそうです。これは物件探しではなく、あくまでも空き家ツアーと言うことをご理解くださいとのことでした。

熱海の市来さんからのお知らせは・・・
リノベーションスクール

リノベーションスクール

熱海の町をリノベーションで活性化しようという試みの一つ。第四回リノベーションスクールが2017年1月20〜22日まで行われる。22日には実際に参加者によるプレゼンテーションが開催されるので、見学者を募集しておりました。 このあと、交流会で様々人に声をかけさせていただき、出会いもありました。また、声をかけられなかった人も別の機会でお会いできることを楽しみにしております。

まとめ

自分が一番気になっているのは「自伐型林業」です。林業に関しては前々から興味があったのですが、なかなか出会う機会がありませんでした。調べてみると熱海でも自伐型林業の研修が行われていたみたいです。しかし今年度の募集は終了していました。自伐型林業は秋〜冬にやる作業のようなので、次は来年度です。 これはもっと早く気づけばよかった。→ http://www.city.atami.shizuoka.jp   こちらは、差出さんの書かれている本です。「ぼくらは地方で幸せを見つける」気になる方は手にとってみてください。

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