【聖地巡礼】コンテンツ×旅 JTBの挑戦。 前編

アニメで地域・企業を活性化させるには

コンテンツ事業創造HUBさん/株式会社聖地会議さん主催のイベント コンテンツツーリズム ビジネスセミナー「アニメで地域・企業を活性化させるには」に行って来ました。

アーツ千代田 3331

アーツ千代田 3331 廃校になった学校が改装された施設

会場は、秋葉原駅からほど近いところにある3331 Arts Chiyoda(アーツ千代田 3331) http://www.3331.jp/access/

廃校になった中学校を改装した文化複合施設で、ギャラリーやカフェ、イベントスペースがある。この【3331】ってのは、江戸の一本締めを数字で表したもの。

地下一階のイベントスペースにて

元々教室だった、地下一階のイベントスペースにて

会場に行くと主催者のタペストリーが飾ってありました。で、今回の登壇者は

聖地巡礼プロデューサー 柿崎俊道 氏

株式会社聖地会議代表取締役/聖地巡礼プロデューサー
主な著書に『聖地巡礼 アニメ・マンガ12ヶ所巡り』(2005年刊行)。 埼玉県アニメイベント「アニ玉祭」をはじめ、地域発イベント企画や オリジナルグッズ開発、WEB展開などをプロデュース。 また、雑誌や書籍、ガイドブックの編集者としても活動している。 編集・執筆にBNN新社『Works of ゲド戦記』、講談社『頭文字D』 ファンブック、同『聖☆おにいさん』ガイドブックなど多数。 発売中!聖地会議13JTBコミュニケーションデザイン コンテンツツーリズムの力 http://www.seichi-kaigi.com/

JTBピクチャーズ マネージャー 古関和典 氏

株式会社JTBコミュニケーションデザイン / JTBピクチャーズマネージャー
JTB入社後、旅行会社として旅行業務に携わりながら、 映画『のだめカンタービレ』(2009年)のロケ業務をきっかけに 映画製作の道に入る。 以降、JTBにおける映画事業として「JTBピクチャーズ」を立ち上げ、 アニメ、映画をはじめとしたコンテンツを活用した地域活性を目指して 日々奮闘中。 今年11月公開の実写映画『疾風ロンド』では、製作委員会に参加。 ロケ地野沢温泉の盛り上げに携わる。 2015年より内閣府・地域活性化伝道師としても活動。

古関さんは政府認定の地域活性化伝道師でもあり、官邸のサイトにプロフィールがアップされています。 → こちら

聖地巡礼と言えば柿崎さん、そしてゲストスピーカーという立場でJTBの古関さんが。

開始時間になりまず、コンテンツ事業創造HUB/ブレイクポイント株式会社のCEOでFounderの若山泰親さんの挨拶から始まりました。

コンテンツ事業創造HUB/ブレイクポイント若山泰親氏

コンテンツ事業創造HUB/ブレイクポイント若山泰親氏

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コンテンツ×旅 JTBの挑戦。

若山さんより紹介があり、小関さんが登壇し「コンテンツ×旅 JTBの挑戦。」と題した話へ。

JTBピクチャーズマネージャー古関和典氏

JTBピクチャーズ マネージャー古関和典氏

古関さん「自分は、旅行会社JTBの人間です。コンテンツをビジネスにするのは骨が折れる仕事!」まさに挑戦の連続だったそうです。JTBに入って25年、元々は旅行の仕事をやっていました。仕事で旅行をする中で、突然で出会った作品がありました。

映画「のだめカンタービレ」
女性マンガ雑誌『Kiss』(講談社)にて2001年から2010年まで連載された二ノ宮知子によるマンガ。テレビドラマ・テレビアニメ・実写映画などの作品になる。クラシック音楽をテーマとし、音大に通う主人公のだめと指揮者を目指す千秋の成長を描く。物語の後半ではヨーロッパ留学する。

古関さんは音楽が趣味だったそうで、音楽がテーマであるこの作品は、大好きだったと。「のだめカンタービレ」が実写化したときに、お手伝いをすることになる。映画版でもドラマでも、この作品ではヨーロッパが重要な場所で、海外ロケがあり、その際のロケのお手伝いをやることに。実際にパリやウィーンでの撮影のバックアップしたそうです。そこで古関さんが感じたことが・・・

「映画のロケに同行し、映像をつくる現場に接した時、コンテンツに未来を感じた。地域と絡めるとみんなロケ場所に行きたくなる!」

と思った。

映画の撮影に参加できるツアーも特別な体験ができ面白いだろうと考え、映画のエキストラに参加する旅行ツアーを企画販売した。オーストリア・ウィーンのホールの撮影に参加できるツアーで募集定員は200人。すると、すぐに満員になった。

旅行 × エキストラ参加

一般の方にとっては、ただでさえエキストラ参加には特別なことだと思います。さらに海外旅行と組み合わせることによって、より特別な体験を提供することができるのです。

古関さん「映像コンテンツは、人を動かす動機づけになると確信している」

ここが、古関さんがコンテンツに携わるようになった原点だったんですね。このお話の後は、現在進行しているものを含めどのようなお仕事をしているかについて触れられています。

事例1 ベトナムの旅行番組

ベトナムの旅番組の制作のお手伝い(ロケコーディネート)。岐阜県で「君の名は。」の聖地巡礼も取材。日本の強力な観光ルートとしての「昇龍道」が、ベトナムでも注目されるようになってきている。

「昇龍道」公式サイト→ http://shoryudo.go-centraljapan.jp/ja/

コンテンツ=誘客につなげる力

コンテンツ=誘客につなげる力 ベトナムの旅番組

旅行を売り出す一つの方法として、点:場所を押し出すのでなく、線:場所〜場所面:複数の地域が大切となっています。

事例2 アプリ 東京ロケたび

東京250箇所、ドラマや映画の舞台となった、旧作から新作までロケ場所を紹介するアプリの製作。これは2020年東京オリンピックに向けての聖地巡礼の仕込み的なお仕事の一つのようです。忘れられた過去の作品の掘り起こしすることによって、今まで観光地でなかったとことが観光地にすることができる。古いところでは「男はつらいよ」から「東京タラレバ娘」やアニメも。アプリは5言語(日本語・英語・韓国語・簡体字・繁体字)対応。権利処理関係にだいぶ苦労なさっているようです。

東京ロケ旅

アプリ「東京ロケたび」

東京ロケたび https://tokyo-app.com/lp/

事例3 映画「テルマエ・ロマエ」

JTBも2011年映画「テルマエ・ロマエ」に宣伝協力。お風呂映画であれば、映画と全国各地の温泉地を結びつけるどうだろうという発想から、テルマエ・ロマエのポスターを全国の温泉地の脱衣場に貼ってもらった。

映画「テルマエ・ロマエ」の事例

映画「テルマエ・ロマエ」の事例

4200箇所のJTB協定のホテル・旅館さんに貼ってもらった。これはJTBさんだからこそできる技ですね。古関「今思えば、タイアップポスターの走り」その時に、ヤマザキマリさん描き下ろしによる【お風呂のマナーポスター】を4か国語対応でギャグで作る。当時はまだ訪日外国人向けのマナーを理解させるポスターがなかったので、温泉旅館の人たちは喜んでくれた。今だに、田舎の旅館に行くと貼ってあったりするそうです。権利の関係で本当は貼れないようですが。。。。

旅行雑誌「るるぶ」はJTBの出版物。映画とコラボした「るるぶテルマエ・ロマエ」を作ると、なんとヒット。今でこそ「るるぶ薄桜鬼」「るるぶガルパン」があるが、こちらもその走りでもある。

薄桜鬼は、幕末を舞台としているので多くの碑や建造物などが残り、聖地巡礼案内のガイドブックにはもってこいのコンテンツですね。

事例4 映画「ジヌよさらば」

映画「ジヌよさらば」は、ロケ地の選定から携わった。これは地方と映画をコラボすることを前提として、資金調達やPR戦略を含めての総合的な観点から行われた。
ロケ場所となったのが、福島県柳津町。会津若松よりもさらに山奥に入り、秘境とは言わないまでもかなりの僻地であることには間違いありません。七日堂裸詣りや粟まんじゅうが有名なところで、自分も行ったことありますが東京から行ったら時間はだいぶかかります。ロケ隊は、行ったら撮影終わるまで帰れなかったことでしょう。

映画「ジヌよさらば」公式サイト → こちら

福島県、および柳津町の誘致費用を活用し、ロケの誘致に成功。映画の製作を通じて町を盛り上げ、さらに映画公開に合わせて様々なプロモーション、ロケ地マップの製作などを担当。

映画「ジヌよさらば」の事例

映画「ジヌよさらば」の事例 チライ表

映画「ジヌよさらば」の事例

映画「ジヌよさらば」の事例 2015年4月公開作品

聖地巡礼には、ロケ地マップは必需品。放送や上映が終わった後にできるものだと思っていましたが、古関さんはそこを変えました。上映する前にロケ地マップを作ってしまい、映画館で配ったのです。映画チラシの裏面を地図に。映画を見た直後で観客の想いが熱いうちに、チラシを見ればロケ地はどこだったかを知れる。また、JTBのお店でも福島県に行く人への観光案内マップとしても配れる。実際に店舗のあるJTBだからこそできる戦略ですね。ネット展開だけだと見る人をつくるのは大変ですが、こうして紙と手に渡せたら効果は高い。

映画「ジヌよさらば」の事例 地図作成

映画「ジヌよさらば」の事例 地図作成 チラシの裏

事例5 上海・台湾 クールジャパンPR

上海と台湾で「クールジャパン」PRイベントを開催。千葉県鴨川市と埼玉県秩父市を舞台としたアニメをアピール。さらにイベント会場に臨時アニメイトを開きアニメグッズの販売をする。さらに、地域の名産品の販売。現地で中国発「日本行きアニメ聖地行きのツアー」を販売。定員の90名が予約がすぐに一杯になったが、直前になってキャンセルがバタバタ。直前になってキャンセルがでるといういかにも中国らしいエピソードだと思います。

アニメと聖地を中国人にアピール

アニメと聖地を中国人にアピール 2012年8月

アニメコンテンツだけでなく、地域の物産も紹介

アニメコンテンツだけでなく、地域の物産も紹介 2012年8月

アニメ紹介→地域紹介・グッズ物販・地産品販売・旅行商品販売

アニメファンから地域へのファンづくりを意識した展示PRにした。

古関さんの話はまだまだ続きます。一つの記事に収まりきらなかったので、後編を後ほどアップしたいと思います。

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