【映画】ヘイトフル・エイト/ビジット

最近見た映画を2本紹介します

クエンティン・タランティーノ監督「ヘイトフル・エイト」

クエンティン・タランティーノの8作品目。だから「8」。なんと冬山の駅馬車山小屋の2シチュエーションのみ構成され、70mmの巨大フィルムで撮影されている。通常の映画は、35mm。また近年ではフィルムで撮影することはなくすべてデジタル収録されている。冒頭から雪原を行く駅馬車が70mmフィルムによってとらえられた鮮明で微細な映像が、心を鷲掴みにしてくる。正直、映像の美しさで気持ちを揺さぶられたのは、ダークナイトのジョーカーが登場する冒頭のシーン以来です。そう「ダークナイト」もクリストファー・ノーランが、70mmフィルムIMAX方式を劇場用映画に使用した作品である。デジタル時代においてなお、アナログな大型フォルムによる撮影の映像は素晴らしいのです。しかし、70mmフィルムで撮影されても、フィルム上映というのは至難の技で日本でも上映されてないと思います。本国アメリカでは、この映画を70mmフィルムで上映するためだけに劇場の設備を準備したと聞いています。もし今後「ヘイトフル・エイト」が70mmフィルム上映が日本で行われることがあれば見に行きたいものです。

70mmでの撮影の素晴らしさは、冬山の美しさを魅せるだけでなく山小屋のシーンでもいかんなく発揮される。タランティーノ作品「キル・ビル」でもプロダクションデザイン(美術)をまかされた種田陽平氏が今回も担当。完璧に作り出された山小屋の美術の数々が、70mmフィルム撮影によって精密に映像化されています。広い室内を映し出すために広角でとられた映像もパースペクティブ(遠近の歪み)がほとんどなく、まるで同じ室内いるかの如く錯覚をしてしまう。画面の中の情報量が詰め込まれいるので「あんなところにあんなものや」と言った発見が見るたびにある、何度見ても面白い映画に仕上がっている。

ヘイトフル・エイト The Hateful Eight
監督・脚本:クエンティン・タランティーノ
出演者:サミュエル・L・ジャクソン、カート・ラッセル
ナレーター:クエンティン・タランティーノ
公式サイト http://gaga.ne.jp/hateful8/top/index.html

最初に見た時に、あれ、これは「遊星からの物体X」じゃね〜と感じたのはみな同じですね。こんなマッシュアップ映像がありますので、もし作品を見たという方はぜひ見てみてください。嵐で動けない雪山で閉じ込められた面々が、疑心暗鬼に一夜を過ごすという設定からして「遊星からの物体X」ですよね。まだ映画未見の方は、みないほうがいいです。

The Hateful Thing from KINO on Vimeo.

ついでに見た映画をもう一つ

「ビジット」ナイト・シャマラン監督

ジャンル映画に「クソ映画」というものがあれば、これはまさにキング・オブ・クソ・映画ではないでしょうか?映画の演出手法でまったく新しくもないPOV(主観カメラ)で撮影演出されたいるのでが、異常に綺麗に撮影されているのでリアリティーが余計になくなっている。だいたい撮っているのが中学生と小学生の兄弟なのに、めちゃめちゃカメラがウマすぎる。

で監督は名作「シックス・センス」のナイト・シャマラン氏。実は、この監督が好きなんです。シックス・センス(1998)に始まり、アンブレイカブル(2000)。アンブレイカブルには、ヘイトフルエイトに主演しているサミュエルLジャクソンが出てます。その後、サイン(2002)、 ヴィレッジ (2004)、レディ・イン・ザ・ウォーター(2006)、ハプニング(2008)、エアベンダー(2010)、アフター・アース(2013)と続きます。

シックス・センスで負わされた宿命なのか、なにか思わぬ展開がないと話が成立しないと思い込んだのか、インド人特有の感性なのか、毎回悪い意味での衝撃的展開があるのです。自分はそれがくせになったのか、毎回懲りずに見ているのです。

そして、最後の最後に「キング・オブ・クソ映画」の理由が解る・・・

で、今回の「ビジット」も胸糞ワイい意味での衝撃展開のお話でした。

ご興味がある方は、レンタルビデオ屋で手にとってみてください。また、自分もナイト・シャマランが好きだよ〜という方、気が合いますね。今度、その話をゆっくりしましょう。

まとめ

ヘイトフル・エイトは、4Kで見れる環境ができたら4KBlu-rayを買いたい作品です。

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