和歌山県シリーズです。今回は田辺市にある素敵な田舎カフェをご紹介します。
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今回もまた、山奥で遠いところです。
延々と車で移動しても着きません。関空から車で移動したら3〜4時間くらいかかりそうです。それでも関西圏からのお客さんがやってくるという人気のお店です。
田舎道に突然あらわれる看板、これは絶対に見逃してしまいそうです。カーナビの進化は、このような田舎のお店にとっては願ってもないことで、目的地を入れば運転している人も不安にならずにやってこれます。こんなところにカフェがあるとは信じられませんから、ナビがなかったら途中で道を間違えたと思ってしまいます。
幹線道路沿いではありませんので、間違ってふらっと入ってくるお客さんは絶対にいないでしょう。ちなみに、ご近所に天然芝のグラウンドの小学校がありました。
ナビを頼りにお店に到着しました。
昔ながらのザ・日本家屋
今まで空き家だった家を格安でお借りしてお店を開いたそうで、ごく普通の民家です。
軒下には、薪が積み上げらていました。暖かいと言われる和歌山ですが、ここまで山奥になると冬になれば雪もしっかり降り、冷え込みます。「積もりますか?」の問いに、お店の方が『積もりますが、ずっと残ることはないですよ〜』とのこと。四季をしっかりと感じれる土地のようです。
ご飯メニューは・・・
玄米ごはんのプレートランチのみ。1300円
でっかいお皿に、ぎっしりとおかずがたっぷり。木の器に玄米ご飯とお味噌汁。
噛めば噛むほど甘みがでてくる美味しい玄米のご飯。
お味噌汁は、自家製味噌で作ったもので今日はキノコが入っていました。本日のメインがおからのコロッケなんですが、これがボリューム満点でした。ぎっしりと詰まった身に、サクサクとあがった衣で嬉しい。付け合せは地元でとれた新鮮野菜や新鮮たまごを使い、丁寧につくられたお料理。見た目以上にお腹にたまり大満足です。
ご夫婦にお話を少し聞きました
元々大阪で飲食のお仕事をしていた奥さん。お米や野菜などの食材を自分でつくることに興味がわきはじめ、27歳の時にこの土地にやってきました。和歌山は、母や祖母の縁の土地だったため、すんなりと移住できたといいます。お店を始めた当初は、日曜日のみ休みに。6年前に、出産のためにお店を一時休業にしたときは、なかなかお客さんが戻らなくて苦労したそうです。しかし、現在ではSNSの活用が集客につながっています。平日にもかかわらず和歌山県内はもちろん、大阪や神戸など遠方からも足を運んでくれるお客さんがいます。
集客については、オープンしたら地元のタウン誌やローカルテレビ局がすぐに取材に来てくれました。また、お店を開店するために改装をお願いした工務店の方が協力してくれ、工務店さんのお仲間たちがよく食べに来てくれました。
お店の自慢は、マクロビックな食材。食材から自分でつくっていて、もちろん自分で調理する。玄米ごはんは、10年間出し続けています。1つのメニューで10年間つづいているとは、本当に素晴らしいお店です。
ご主人は、林業のお仕事を主にしています。お店をはじめたころから、仕事は一緒にしないと決めていました。同じ仕事をすると、いつも一緒にいてしまう。収入源が一緒になってしまう。
今では林業の仕事のほかに、鹿や猪のジビエを燻製にしているそうです。それから燻製にコダワリだして、燻製のナッツ製造もしています。この日、店頭にはその燻製ナッツが並んでいて食事が終わった後に購入しようと思っていたのですが、食事が終わり並んでいた棚をみたら売り切れてました。。。
車を走らせてやってくるお客さんはランチを食べるのが目的ですが、せっかく来たのだからとパンやその他の食材もお土産で買って帰ります。お店にとっても、客単価があがるので魅力的なお土産作りは大切です。
参考:インタビュー動画
和歌山県の移住促進ページに、中峯さんのインタビュー動画がアップされていました。
まとめ
10年間、田舎でカフェを開き成功している素晴らしいお店です。成功していると言っても大儲けしているという意味ではありません。休みの日は、日、月、火の週に三日間。東京の価値からすると「3日も休んで!?」と思ってしまう、それも稼ぎ時の日曜日を休みにするとは。その理由は、家族の時間を大切にするためです。自分たちの時間を求めてやってきたのに、その田舎で時間に追われては本末転倒です。強引にまとめると・・・
日曜は休め、家族の時間を大切にしろ!
ですかね。中峯さんご夫婦、素敵なお二人でした。
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