先日、和歌山を訪れたシリーズ第二弾です。
関西空港から車でおよそ2時間。和歌山県紀美野町にある、移住者(Iターン)の方がやっている田舎カフェにおじゃましました。
くらとくり
場所:和歌山県海南市紀美野町西野685-4
連絡先:073-499-5580(平日は留守電)
営業時間:11時~17時(土日のみ営業)
ホームページ http://kuratokuri.wixsite.com/share
※週末しか営業していません。
土曜の昼下がりにおじゃましましたが、沢山の人で賑わっていました。古い米蔵を改装してつくったカフェです。大きな国道から外れた場所にありますが、この店の前の小さな道が「熊野古道」になっていて昔は栄えた集落だったようです。
中はゆったりくつろげる空間が広がっています。自分の時間を取り戻したいときなど、もってこいの場所です。
地元・和歌山の木材を使った優しい遊具が、お店の前にいくつも置いてありました。家族連れにはいいのではないでしょうか。
「くらとくり」を運営しているのが紀州マルイチ農園さん。13代続く果樹農家で、栗・南高梅・富有柿、地域ブランドの馬鈴薯も栽培しています。元々都会でお勤めで仕事をしていたのですが、6年前に紀美野町にIターンで帰ってきました。移住した当初は実家の農業のこと、家のことをやっていました。そうこうしているうちに、地域活性化のためにとJAの米蔵を改装して現在のこのカフェを開くことになりました。実はこの米蔵は、築90年のもので取り壊しが間近だったそうです。
紀州マルイチ農園さん、もちろん梅も作っていますが、栗にも力を入れています。そのため店の名前も「くらとくり」になりました。
『本当は「くりとくら」にしたかったんだが、某絵本に名前が似ているので、怒られそうなので「くらとくり」にしました(笑)』
と語っておられましたが、きっとネタでしょう(笑)。
「くらとくり」の一押し商品が、こちらの栗ジャムです。いろんなジャムを見たり、食べたりしてきましたが、流石に栗ジャムは聞いたこともありません。農園の近くの作業場で、一つ一つ手作りで、それもお一人で作られています。どんな味がするのか気になるのでお土産で買ってきました。まだ試食前なので、食べたらご報告したいと思います。
紀州マルイチ農園さんは、標高350〜400mのところに栗の畑があり、日本でも最も標高の高い栗畑の一つだそうです。自分の農園で採れた作物を、6次産品化してこちらのお店で販売をしています。
そして「くらとくり」の名物『栗ぜんざい』
小豆は使わずに栗の甘いお汁粉に、黒米と赤米のお団子がはいった、すっきりとしたお味のぜんざい。あの黄色い剥き栗が入っているかと思うと、肩すかしを食ってしまいます。しかし、あなどるなかれ栗農家さんだからこそだせる味です。大変美味しかったです。
米蔵を改装したこちらカフェなんですが、実は他の店が2軒入っているんです。テナントみたいなものですね。
もみのき食堂
そのテナントに入っている「もみのき食堂」さん。こちらも和歌山県に移住してきた人がやっているお店です。お昼ごはんに、まげわっぱ弁当をいただきました。
こちらのお品書きによると・・・
もみのき食堂さんは、食材にこだわり丁寧な優しい味のお弁当をだしてくれます。
お弁当の中身はというと・・・
ブロッコリーと八朔のマリネ
洋風五目きんぴら
焼き厚揚げ〜ピリ辛金山寺味噌添え
カリフラワーとマッシュルームのピクルス
里芋のロースト〜蕗の薹オイル和え
豆腐とじゃがいもバーグ〜富有柿と醤油テリヤキソース
金時人参と黄美人参のラペ〜みかん風味
二色の豆腐そぼろごはん
あんぽ柿の豆腐ブラウニー
自家製番茶
ちっさなお弁当でしたが、一つ一つが丁寧に調理されていて美味しく、見た目以上のボリュームでお腹いっぱいになりました。肉を使っていないので、菜食主義の方々には大変うれしいお食事です。野菜ってこんなに甘くて味が濃いもんなんだなと改めて感じることができました。
こちらのお弁当は、大人気のようなのでお食事したい人は予約を忘れずに行ってください。
THE STAND
同じくこちらの蔵に入っているもう一つのお店が自家焙煎のコーヒー屋さん「THE STAND」。名前からするとジョジョファンなのでしょうか?聞いておけばよかった。自分達の手によるスペシャルティコーヒーを主体とした焙煎豆の販売。豆の直売及び卸販売も行っているようです。
残念ながら、コーヒーは頂きませんでした。今、地方にこだわりのコーヒー豆の販売店が続々とできているようです。
まとめ
山奥にあるこだわりの田舎カフェが今全国にできていてるようで、ここ和歌山でも大人気です。和歌山県内はもとより、大阪や兵庫からのお客さんも多く、ここに癒やしの場を求めにやって来られています。
前からも田舎カフェはあったとは思いますが、第◯次ブームが来ているようです。(第なん次ブームなんでしょうか)その要因の一つは、Instagramによりおしゃれな写真が多くの人の間で流通し、お互いに見せ合う環境が整ったためだと思います。「くらとくり」さんが気になる方は、Instagramで検索してみると素敵な写真がいろいろアップされてますので探してみてください。
和歌山県の情報は、まだまだ続きますのでよろしくお願いします。
もう一つ、情報
「くらとくり」さんの建物の真向かいに土手にぽっかりと穴が開いています。紀州マルイチ農園さんが教えてくださいました。
ちょっとこの写真ではわかりづらいですね。
2〜3メートルくらいの横穴になります。高さは1メートルくらい。人の手によって掘られたものです。
実は、防空壕です。
立て看板があったのですが、これは防空壕なんです。
だいぶ小さいもので、人が入るというよりは村の重要な書類を隠すためのものだったようです。こんな山奥に防空壕が必要だったか疑問ではありますが、それだけ逼迫した空気がながれていたんでしょう。
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