【和歌山】龍神村の食品加工・販売コンセルヴァ

和歌山県に行ってきたシリーズ、今回は芸術の村・龍神村で出会った素敵なご夫婦のお店です。

和歌山県田辺市龍神村

和歌山県龍神村_01

まわりが全て山に囲まれた龍神村。日高川沿いには道路が伸びて、その周辺に人が暮らしています。関西圏では龍神温泉が有名で、村でしたが2005年に田辺市と合併しまし現在にいたります。そこに、ちょっと変わった家があります。

アトリエ龍神の家とは?

アトリエ龍神の家

アトリエ龍神の家

龍神村では、地元に住居兼アトリエを作りアーティストの人たちに移り住んでもろうというプロジェクト【アトリエ龍神の家】が2005年からスタートしています。現在では、龍神村柳瀬に三棟と龍神村小家に六棟の計九棟が立っています。

和歌山県では、「緑の雇用事業」を進めており、田辺市(龍神村)ではこの「緑の雇用事業」の一環として、「新世紀山村居住モデル事業」をスタートさせました。「新世紀山村居住モデル事業」は、紀州材の利用促進と山村定住を目的とした、アトリエ付き木造住宅を建設し、山村地域での、芸術、工芸等の創作活動の拠点として、5年間の入居実証体験を行い山村地域への定住を図る事業でした。この事業を引き継ぎ、県外から田辺市へ移住を希望する者に工房付き住宅を提供し、当該工房を活用した地域の活性化を図る事を目的とし、田辺市アトリエ龍神の家住宅を設置しています。 田辺市ホームページより http://www.city.tanabe.lg.jp/sanson/ryujin-atelier.html

二階が住居で、一階がアトリエになっている【アトリエ龍神の家】の一つに、食品加工・販売のコンセルヴァさんがあります。ちなみに他には、彫刻家、藍染師、スプレーアーティスト、切り絵師、映像ディレクターがここに入っています。

食品加工・販売のコンセルヴァ

食品加工・販売コンセルヴァ

食品加工・販売コンセルヴァ
住所:和歌山県田辺市龍神村小家972-36
サイト https://peraichi.com/landing_pages/view/conserva

※conserva(コンセルヴァ)とは、イタリア語で【保存】という意味です。

2016年12月にオープンしたばかりのお店です!

コンセルヴァ外観

コンセルヴァ外観

紀州材をふんだんに使われた家で、すぐ裏が山になっています。

コンセルヴァのご夫婦と

コンセルヴァ金丸さんご夫婦と

コンセルヴァのご主人・金丸知弘さんは元々東京の出身で、中学から鹿児島県大島郡徳之島に移住して高校まで過ごします。その後、東京でイタリア食材専門店「EATALY」代官山店・日本橋三越店でイタリア料理の基本を学びます。2010年から2011年まで日本を自転車で一周し、日本の食文化を見てまわりました。2012年イタリアに留学し真空調理や加熱殺菌、瓶詰めの料理などを習得しています。自分の目と舌と足で、食について学んで来て行き着いたのがここ和歌山の龍神村です。1988年生まれですので、まだ20代です。

金丸さんに会ったのは2回目でした。2017年1月に渋谷・ヒカリエにて和歌山県移住に関するイベントがあり、少しお話を聞いておりました。

参考記事→ 【移住】ヒカリエで移住について色々聞いてきた。

イタリアで学んだ瓶詰めの技術を活かすために、このお店を開きました。しかし、瓶詰めだけでは生活が成立しないだろうということで、小さいお店ながら雑多にいろんなものが売られています。自分はイタリアに行ったことはないのですが、テレビで見るイタリアの街角にあるオシャレな雑貨店のようです。

棚に並ぶ香辛料・瓶詰め

食料品の販売

棚に所狭しと並ぶ商品

店内の棚には、所狭しと商品の食材が並んでいます。普段、私たちが馴染みの薄いイタリアの香辛料や調味料、こちらで作られたジャムが置いてあります。

食料品を量り売りしている

食料品を量り売りしている

これらの調味料は、1グラムから量り売りをしています。

日用雑貨や缶詰

日用雑貨や缶詰

イタリアから輸入された缶詰や日用雑貨類も取り扱っています。

パンの販売

パンの販売

パンも取扱があります。手作りのパンを【土・日・月】の限定で販売しています。パンは奥様が担当で、自分が食べたいものから作り始めたようです。最初に作ったのが、たしかベーグルと言ってました。

ベーグル

ベーグル

コンセルヴァのジャム

一番の売りはジャム

一番の売りはジャム

食品加工・販売のコンセルヴァさんの一番の売りは手作りのジャム。ご主人の金丸さん、子どものころから「ジャム作り」が趣味だっといいます。子どもの趣味に「ジャム作り」とは、渋い!もちろん食材は和歌山県特産を中心に、柑橘果樹園さんから市場に出しにくいものを譲ってもらい加工をしています。また、どこにもないジャムを作りたいとうことで色んなジャムを売っていました。定番もありますが、【ミカンとバナナ】とか【キウィとレモン】などどんな味なのか気になるものが並んでいました。

和歌山の柑橘を使用

和歌山の柑橘を使用 レモンとミカン

こちらのレモンとミカンも店頭に並んでおり、格安で購入できます。

カフェも併設

イートインもOK

イートインもOK

カフェも併設して、イートインもできます。訪れたときも、近くに住むお坊さんがやってきて【本日のフォカッチャサンド】を食べていました。黒板に書かれた【本日のひとくち】30円ってのが気になります。ちゃんと税抜き価格を書いているところに丁寧な仕事ぶりを伺い知ることができます。

Q.どうしてここでやるのですか?

「なんでこんな田舎でやるんですか?これだけの技術とこだわりがあれば東京でも成功しそうですよ」の問に、「代官山のお店に勤めていた時に聞いたんですが、家賃がひと月◯百万円です。ここなら、住む場所もついて◯万円ですみます。生活していても、そんなにお金もかからないし、環境がいいですよ」

確かに、東京は人が馬鹿みたいにいますけど、それなりに家賃が高くて、なんのために働いているのかわからなくなってしまいそうです。

まとめ

ホームページなどまだ整備中らしく、そのうちにネット販売も展開していくと仰っていました。オープン直後に地元のメディアにも取り上げられ、すぐに地元の方に愛され、新しいお店ができたと話題になり関西圏からもお客さんが訪れています。イタリア保存食を取り扱う唯一無二のお店ということで、これからも多方面で取り上げられていくと思います。尖った個性があるお店であればあるほど、山の中でもやっていけるんだなと感じました。

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コメント

  1. 金丸知弘 より:

    ご丁寧にありがとうございます!嬉しいです^^

  2. NagataMasayuki より:

    拙い文章ですが^^;
    なかなか行けませんが、機会ありましたら是非よらせてください!