2017年3月11日、熱海市中央町にある国際観光専門学校熱海校にてATAMI2030会議の最終回が開催されました。その時の様子をお伝えする後半です。写真も盛り沢山です。
ATAMI2030会議final 熱海リノベーションまちづくり構想
5回のATAMI2030会議で練られた「熱海リノベーションまちづくり構想」がいよいよ発表!5つのテーマ「不動産と地域資源」「食と農」「林業とエコな暮らし」「福祉と健康」「ツーリズム」を軸に、2030年に向けて動き出したプロジェクトのプレゼンテーションも交えながら、提案します。熱海の未来が見える場に、ぜひお立会いください! ATAMI2030会議サイトより
前半はこちらをどうぞ→ 【熱海】ATAMI2030会議Finalの写真アップ!前編
※残念な画質の写真になっておりますが、ご了承ください。
※お願いがあります。自分の記憶があいまいなところがありますので、もし間違っている点ありましたら是非ご指摘ください。修正いたします。
熱海の未来を新しい事業でクリアしていこうという実践者たちのピッチが行われ、長時間におよぶので3度の休憩時間がもうけられました。二回目の休憩の時、東日本大震災から6年にあたる日ということで、被災者を追悼するための黙とうが14時46分に行われました。
会場には100名を越す方々があつまり、後半では席がなくなり立ち見が出ていたほどです。それだけ関心の高い会議になったということです。
テーマ『福祉と健康』
続いてのテーマは、福祉と健康。高齢化率も日本の30年先を行くと言われる熱海、深刻な課題の一つであります。また健常者も障がい者も分け隔てなく住みやすい社会への関心は高く、それらの新事業のプレゼンも行われました。
warmy
【仲間】【居場所】【悩み】【何かやりたい】
【スキル】【場所】【集客】【働く】
子育てはもちろん楽しみたい
いつまでも輝いている自分でいたい
子育てを理由にやりたいことを諦めたくない
雇用/スキル/面白いことに携わりたい
働く場所をつくっていくママ
熱海ブランド商品開発 ホテル・旅館様
ママの働き方を考えて頂ける企業・店舗様
空きスペース オーナー様
エイペックス・スポーツ(株)
エイペックス・スポーツ(株) http://apexsports.co.jp
熱海の観光でリフレッシュ(ご家族/当事者&支援者)
+熱海の自然・観光&旅行会社
99℃、2030に参加されているチームの皆様×弊社・トライアルツアー
→進化を続けるツアー + 熱海ビーチ、熱海市、温泉街のバリアフリー化で
=2020年「おもてなし」の先駆けとなる街として世界へアピール
地域と共に育つ店 多賀屋別邸
Facebookページ https://www.facebook.com/tagaya.bettei/
※調べてみたら、テラス席は犬同伴でも大丈夫そう。
テーマ『ツーリズム』
ATAMI2030会議の前回の第5回のテーマ「ツーリズム」でした。熱海の存在の根幹をなすテーマだけに注目です。
utrymme
Facebookページ https://www.facebook.com/utrymme.jp/
お祖父様が使っていた別荘を改装してこの事業を始めたいとのことです。
足湯に入りながら、会議ができるというスペース
トイレ24% お風呂22% ベッド17% 公園14% 移動中13% 会議室0%
クリエイターとコラボした地域イベントを様々な形で企画している。
(株)伊豆おはな
熱海 介護・福祉タクシー 伊豆おはな http://izuohana.com
河瀬さん、10歳の時に大事故にあってその時の思い出を語りました。
1.福祉限定タクシー
2.訪問介護(ホームヘルプ)
3.患者等搬送(民間救急)
4.看護師による有償ボランティア
→この経験とノウハウを活かして、ユニバーサルツーリズムに取り組む
※外出が難しい熱海市民の外出を支えています(定期利用80人)
・解決したい地域の課題
持病や障害を抱えている人、介護が必要な人に対しての、観光の受け入れ体制が整ってない。
・目的
誰もが観光を楽しめる、共生社会を実現させる。
・地域へ与える効果
今まで熱海を訪れることが出来なかった、新たな観光客を掘り起こす事により、地域経済活性化、雇用の創出に寄与する。
※国土交通省が、1兆円の経済波及効果があると試算。
・歩行に不安を抱え、観光を諦めている人(推定:1000万人)
・ターゲット層の特徴
障害を持つ人(3000万人)、介護が必要な人(600万人)、持病を抱えていて入院中の人(130万人)、合計で1,030万人
(全人口の1割)熱海観光を熱望する人も多く含まれています。
・顧客ニーズ
観光地での交通手段
坂や段差が多い観光名所での移動手段。
飲食店や観光施設のバリアフリー情報
ユニバーサルデザインの観点からまちづくりされている観光地
ユニバーサルツーリズムに適した車両を導入
従来の福祉車両 障がい者にとってのバリアを無くす
・車道から乗車 ・乗車スペースはトランクルーム ・機能性を重視
ユニバーサルデザイン車両 全ての人が使いやすいデザイン
・歩道から乗車 ・乗車スペースは客室(対面乗車) ・快適性と重視 ・観光に適している
坂や段差が多い、日本有数の観光地、熱海をユニバーサルツーリズムの先進事例都市にしたい!
Weeken’n
あたみのつかいかた http://atamino.jp
オンラインハッカソンについてのピッチでした。
ハッカソン(英語: hackathon 、別名:hack day ,hackfest ,codefest )とはソフトウェア開発分野のプログラマやグラフィックデザイナー、ユーザインタフェース設計者、プロジェクトマネージャらが集中的に作業をするソフトウェア関連プロジェクトのイベントである。 wikipediaより
idea 83万人→10% 企業1万社→1% 投資100社
温泉・林業 食・農 福祉・観光 別荘・ワーク ♨2030 昭和・レトロ
熱海の人の経験・魅力で創る体験
地域体験 事業体験 二拠点/定住 新規事業/人材獲得
Weeken’ 人材マッチング・企業誘致
熱海・TRIP オンラインアイディアソン
体験ツアー参加・体験ガイド
テーマ『公共空間・家守』
リノベーションまちづくりの推進→家守会社
不動産物件所有者(民間・公共)/遊休化した空間資源・豊富な地域資源
(家守会社 PPPエージェント)
起業者・事業オーナー
資産所有者(民間・公共)は、パブリックマインドを持ち事業企画力、経営力がある家守会社を応援し、家守会社に活動させてどんどん稼いでもらう。そして持続する熱海のまちをつくる!
Chause&SlowCreativeLabNagisa-Ura
度々登場します、戸井田さん
戸井田雄 静岡県熱海市在住。1983年神奈川県横須賀市生まれ。2008年武蔵野美術大学大学院修了。「時間」や「場所」をテーマとし、空き店舗に残された傷跡を 蓄光塗料でトレースする事で、その場に残された記憶の痕跡を光として現す「series時を紡ぐ/Marks〜」(第8回芦原義信賞、神戸ビエンナーレ 2011高架下アートプロジェクト 特別賞受賞)や、大地を掘削して、その場に積層した時間の重なりを表に現す「断面/section」(卒業設計日本一 決定戦2006特別賞受賞)など日常で見落とされている事象や、忘れられている事柄を題材とした空間表現を行う。 交流温泉文化祭ページより
海辺のあたみマルシェ
あたみマルシェの話も戸井田さんでした(笑)
あたみマルシェを行うようになって、空き物件が激減
今まで隔月開催でしたが毎月開催に変更。さらに開催場所が、熱海銀座通りから、海辺のすぐそばに変更になります。
詳しくはサイトチェック→ http://atamimarche.jp
佐藤秀幸(サトウ椿株式会社 代表取締役)
佐藤さんが、店の二階をナエドコに貸し、熱海の盛り上がりを目の当たりにして、本会議の一番のいい言葉で出ました。
「貸しててよかった!」
nagisArt(ナギサート)
Facebookページ https://www.facebook.com/nagisArt/
本日の会場・国際観光専門学校熱海校から徒歩3分くらいのところに、ナギサートがある。
第一回熱海リノベーションスクールの対象物件
幅3メートルの小さな路地にある2軒の元スナック→アーティストが暮らしながら創作活動ができる場所にする【アーティストレジデンス】へ
昭和25年にあった熱海大火で、延焼せずにすんだ渚町にあります。そのため、周辺は古い家や商店が並ぶ地域。
リノベーションスクールを経て、改装工事のワークショップを開きながらアーティストレジデンスができ、入居しる方がいた。しかし、アーティスの方がわずか1年で出ていくことになる。
この渚町は、熱海でも寂れた感じになっている場所の一つ。思いは、子ども頃の活気を渚町に呼び戻すことです。
テーマ『2030年に向けて動き始めた取り組み』
テーマにとらわれない新しい動き・取り組みが始まっています。
Atameet by意外と熱海女子
Facebookページ https://www.facebook.com/Atameet
今の熱海の賑わいを支えているのは若い人たちだと思います。東京で熱海に触れる機会が増えれば、必然的に熱海ファンも増えて、より活気のある若い町になりそうな感じです。
すでに次回は、4月14日東京で開催するようです。気になる方は行ってみてはどうでしょうか?詳しい情報は、Facebookページから確認してみてください。
株式会社ネクスト
株式会社ネクストさんの社長さんが、なにやら熱海で新しいことをしようかな〜と考えているらしく、会社の方がいらっしゃって会社の概要についてお話していきました。
ホームズくんの会社、住宅の情報サービス業から暮らし全般の情報サービス業に多角的にシフトしてきていますね。熱海でいったいどんなサービスを開拓していくのか楽しみです。
熱海市職員まちづくり研究チーム
今回の会議の提案は、熱海市民および熱海以外からの人の提言ばかりです。会のとりまとめをしている市役所の職員の方々もと、立ち上がりました!
市の職員の方々の有志を募っているそうなので、ぜひ多くの職員の方が参加されることを望みます。
「1% for ATAMI2030」ファンド
継続して事業を成功させていくためにも【委託事業】【税金依存】の体質はよくない。色々な自発的なアイディアが生まれづづけることが大事。
ATAMI2030は、もう止められない。
ATAMI2030会議 TO BE CONTINUED…
果たして、続きはどうなるのか?!
来年度も続くのでしょうか?!
構想検討委員コメント
この会議が一番感慨深いのは市來さんではないでしょうか。奇しくも、市來さんが前職を辞めてたのでこの日で、仕事を辞めて熱海のために色々活動を行ってきました。それが今回のATAMI2030会議という形で実現し、さらなる飛躍のきっかけを生み出しました。
熱海市長への提言
全6回にわたって行われて会議。清水義次座長から斎藤栄熱海市長へ提言としてまとめられ手渡されました。会議の冒頭から描かれていたuwabami(うわばみ)さんの画も無事完成に完成し、2030年の熱海ができあがりました!
記念撮影
最後は、登壇した方も、委員の人も、市長も、役場の方も、見に来た人も、熱海の方も、そうでないかたも、一緒になって記念撮影を行いました。
まとめ
第4回、第5回、最終回と参加させていただきましたが。回おうごとに、密度が濃くなっていきまして、記事がだんだん薄くなっていくのがしのびないです。
それにしても熱海の熱さは、凄いですね。熱海の人も、熱海以外の人も参加して、面白い町だな〜とさらに思ったわけです。早く引っ越しないといけませんね。
今回の様子を見て、ダーウィンの言葉を思い出したわけです。
最も賢い者が生き延びるでもない
唯一生き残るのは、変化できる者である
チャールズ・ダーウィン
熱海は莫大な成功をしただけに、変化することができなくなり没落していった歴史をもっています。その過去から学び、一歩先之く変化をしようとしているように思えます。
そして、この日は熱海海上花火大会の今年最初の日でした。熱海の新たなる挑戦への祝弾のようでした。
ちなみに今年の花火大会は、18回も行うそうです。(やり過ぎだろ!)
YouTubeでもATAMI2030会議は見れる!
今までのATAMI2030会議の様子はすべてYouTubeにアップされています。
YouTubeチャンネルページ
→https://www.youtube.com/channel/UCNI9W1aoWWU-KEfoeBnD5Qw
今回のFinalの様子
前編はこちら
→【熱海】ATAMI2030会議Finalの写真アップ!前編
第4回ATAMI2030会議の記事はこちら
第5回ATAMI2030会議の記事はこちら
→【熱海】第五回ATAMI2030会議に出席してきた。その1