和歌山シリーズ第四弾、今回は山のパン屋さんです。もし、和歌山に訪れることがあったら、ぜひ寄り道してください。
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ここは凄い店です!
山の尾根に立つ、2階建ての大きな家。こちらが訪れた山のパン屋さんです。関西でのパン好きの間では知らない人はいない人気のお店です。
場所:和歌山県海草郡紀美野町釜滝417-3
連絡先:073-489-5324
3月〜10月 10:00〜18:00
11月〜2月 10:00〜17:00
※水曜日11:00〜
定休日:月・火(祝祭日の場合は変更あり)
地図をみてもらうと分かるのですが、すごい山奥です。
ここからの景色が素晴らしい!
山側!
そして、海側!
山の尾根に立つので、海と山と両方が眺めることができる素晴らしい場所です。海側には、海南市の町並みが見え、紀伊水道が望めます。写真におさめることができなかったのですが、夕陽が沈む様子もこちらから見れました。
土曜日の夕方に行きましたが、すごい人が!土日の午前中はさらに人がすごいそうです。
大人が好きな固いパンを中心に40種類くらい、バリエーション豊か。
ハード系のパン屋で有名らしいです。
店内には、イートインもあり土日は入場制限がでるほど混雑します。
こんな美味しそうなパンを作っているご主人のお話を少しお聞きしました。
元々、京都の呉服関係に勤めていたというご主人
ご主人の戸田晶さんは、北里大学水産学部を卒業後に就職したのは、京都で呉服関係(西陣)。その後、パン屋さんに修行に入ること4年。28歳の時に宝塚でパン屋を開業するものの、なにか違和感を常に感じていたという。そして今から20年前に、現在の場所に移してパン屋を開業しました。
先輩からのアドバイスで、お店を開くにはなにかお客をビックリさせるものが6つ必要だと言われたそうです。流石にこのお店の絶景はお客さんビックリです。今でこそ、ここまでの道のりは普通に舗装され問題なく車で来れますが、できた当初は道路が整備されていなかったそうです。よくぞそんなところでお店を開いたものです。現在では、14人ほどの従業員を使って(うちパン職人さんは3名)やっています。さぞ儲かっているかと思いきや、パンの値段をみるとわかりますが凄く安いです!これもお客さんのビックリポイントの一つです。
成功の秘訣は?
和歌山県の山奥でパン屋をうまく営業している秘訣、成功の秘訣を聞いてみると
「ちゃんと修行が必要!」
「田舎にくれば成功すると思っている都会の人も多いと思うが、都会で成功できないような人は、田舎に来ても成功することはできない。なんでもしっかりと修行して、手に職をつけて田舎に来ることをオススメする」
とのことでした。和歌山県に移住にきて3年間つづけて生活している人は、全体の7割だそうです。ということは3割の人は、脱落していうのです。田舎暮らしという憧れだけでは、成功はしない。もし事業を起こすならば、しっかりと手に職をつけてくることが必要だということです。
ドーシェルさんで働いている方には、和歌山に移住してきた方も多いようです。ここでお仕事させていただければ、しっかりパン作りのワザが身につきそうです。ただし、ご主人が行ってました。
「修行するなら、30歳より前でないとダメ。30歳すぎると、頭でわかってても手が動かないよ」
う〜ん、なかなか厳しいお言葉。自分は、今から修行は無理そうです。。。
まとめ
都会の人にありがちな、田舎でひっそりパンを焼きながらコーヒーを入れたらお客が来るのではという甘い夢をくだくような、現実的なお話が聞けてよかったです。
「都会で成功しない人間は、田舎でも成功しない」
田舎を舐めるなよってことです。
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